入っているハイキングクラブでレクチャーがありました。
ベテランの方には当たり前の事だと思いますが、私と同じ初心者の方には参考になるかと。
スクリーンに映ったものの、文章のみ
１.熱中症になりやすい人
・体力の弱い人
・極度の肥満の人
・体調不良の人
・暑さに慣れていない人
・我慢強く引っ込み思案な人
・高齢者
・心疾患、高血圧、糖尿病の人
・マスクによる隠れ脱水
（口の湿気が保たれていると脳から脱水信号が出されても身体が渇きを感じない状態）
・過去に熱中症にかかったことがある人
2.なぜ高齢者は熱中症になりやすいか？
理由1.感温センサーが加齢により鈍感になるから
理由2.筋肉量が減るから
（筋肉は体の水分の貯蔵庫でもある）
3.熱中症になりやすい環境
・蒸し暑い（湿度80%以上）梅雨〜梅雨明けすぐ
・前日に比べ湿度が急上昇したとき
・蒸し暑い低山の長い登り
・水量の少ない沢沿いは高湿で発汗作用が低下する
（水量たっぷりの沢沿いは大丈夫）
・森林限界を超えた、直射日光が当たる登山道
・レインウェアなどを着込んで、ムシムシしているとき
4.原因と症状のパターン
1水分も塩分も不足した：
めまい、頭痛、吐き気、倦怠感（熱疲労）
2水分だけを飲んで塩分が不足：
手足などの痙攣（熱けいれん）
3高温により血圧が低下：
めまい、失神など（熱失神）
4水分も塩分も不足して体温調節できない：
意識障害など（熱射病）
5.熱中症の予防と対策
・衣類の着脱で体温調節
蒸し暑い樹林帯の道：半袖、長袖なら袖まくりやシャツ回襟し体温を逃がす（休憩時は体を冷やさないように保温）
直射日光下の道：帽子着用、通気性の良い長袖着用、日焼け止めの頻回塗布
・水分を早めに取る
発汗により体温を下げられる
6.水分の取り方
・長時間登山を続ける場合は、ナトリウム濃度をやや高くすることが必要、長時間の運動では血液のナトリウム濃度が低下して熱性けいれんが起こることが報告されている
・糖を含んだ飲料が推量される理由としては、腸管での水分吸収を促進することが挙げられる。ブドウ糖は腸管内でナトリウムが適度に存在すると速やかに吸収される。そしてそれらに引っ張られ水分も吸収されるというメカニズムである。
7.スポーツドリンクと経口補水液の違い
・スポーツドリンクとは、運動や日常生活などでの発汗によってからだから失われた水分やミネラルを効率よく補給できる清涼飲料水。ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルが含まれている。運動で溜まる乳酸の分解や回復に効果的なクエン酸や糖分を大量に含んでいるので水分と塩分を補給できるだけでなく疲労回復にも効果的。
・経口補水液とは水にナトリウムなどのミネラルとブドウ糖を一定の割合で配合した飲料。体液とほぼ同じ浸透圧のため吸収率・吸収速度が非常に高く「飲む点滴」と呼ばれている。スポーツドリンクに比べて糖分が少なく塩分が多く含まれている。暑さや発熱などで大量に汗をかいたときや下痢や嘔吐などによる脱水症状が出たときの水分補給には経口補水液が適している。経口補水液をいっときに大量に飲むとナトリウムの過剰摂取になる可能性もあるので腎臓・心臓の疾患の治療中で医師に水分の摂取について指示されている場合は医師の指示に従うこと。
行程の前半：経口補水液
行程の後半：スポーツドリンク
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