「ブラックボックス」上/下 マイクル・コナリー
この前に数冊読んだが、それは後に回して、今回はこれ。
ハリー・ボッシュシリーズの最新作。 はずれの無い、安定のシリーズ。 これはミステリーというよりも、ハードボイルドあるいは警察小説と呼ぶべきと思うが、謎解きの要素もあるから、ストーリーについては触れない。 ただ、サイドストーリーでボッシュがアート・ペッパーを聴くシーンが何度かあるので、これについて少し。
アート・ッパーは自分も70年代後半から80年代にかけて、よく聴いていた。 地方都市のレコード屋(CDショップではない)で入手できるアルバムはすべて買ったと思う。
80年代に入ってからだと思う(70年代の終わりだったかもしれない)が、静岡でコンサートがあった。 彼が登場して演奏を始めようとすると、スタンドマイクがよろしくなく、マイクが下を向いてしまうことが何度か続いた。 その都度彼が固定しようとするがうまくいかず、照れくさそうにしていた姿が忘れられない。 客席から「誰かやってやれよ」と声が掛かったことは覚えているが、スタッフが出てきたのか、彼が自力で対応したのか定かではない。 更に、何を演奏してくれたかも忘れてしまった。
今回、ボッシュに触発され、youtubeで何曲か聞いてみた。 "Patricia" "Diane" " 'Round Midnight ” などなど、やっぱり泣ける。 棚の奥からLPを引っ張り出そうか。 プレーヤーの針はまだ生きているはず。
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