10月に浜名湖半周のレコをアップして以来、レコ・日記が途絶えて3カ月以上経ってしまった。
久し振りなのでウォーミングアップとして、思いつくまま書いてみよう。 そのままクーリングダウンしてしまうかもしれないけれど。
11月初めから12月中旬まで、短納期の仕事に忙殺され、時間にも気持ちにも余裕がなかった。(半ば言い訳)
そうこうしているうちに、入院していた父親の容体が12月中頃から悪化し、仕事は発注元に無理を言って区切りのいいところで終わらせてもらい、毎日午前と午後、様子をみがてら見舞いに行く日々を過ごした。
主治医からは「高齢のため治療はできないので、様子を見守るしかない。 急変する可能性があるのでそのつもりで」という話があり、家に戻っても、いつ呼び出しがあるかと落ち着かない生活をしていた。 新しい年を迎えるのは難しいだろうと、口には出さずとも皆そう思っていたが、主治医も驚くほどの頑張りで2017年を送ることができた。 しかし元旦の昼、とうとう力尽きて逝ってしまった。 正月は通夜から葬儀とあわただしく過ぎ、その後は諸々の後始末で1月が終わってしまった。
この辺りのことは、機会があれば改めて書き残しておきたい。
1月はそんな具合で過ぎていったが、大きな仕事がなくなったので、買ったままになっていた何冊かの本を消化し、それが無くなった先日、久し振りに書店に行った。 文庫本の新刊コーナーをのぞくと、後藤正治氏の「天人 深代惇郎と新聞の時代」が棚にあった。 80年代から90年代前半はノンフィクションばかりを読んでいたが、後藤氏は好きな作家のひとりだった。 また、深代氏の天声人語が書籍になったものも読んだ記憶がある。 手に取って中を見ると、敬愛する本田靖春氏も登場している。 これは読まなくてはと購入して読み始めると、なかなかに面白く、一気に読了してしまった。
不世出のコラムニストとして名を馳せ、早世してしまった深代氏の人柄はもちろん、彼を巡る人間模様も興味深かった。 新聞・テレビ等のメディアの存在価値に疑問符を付けたい昨今だが、70年代、新聞には信頼を寄せていた。 それは自分が未熟で判断基準が甘かったこともあるかもしれないが、この本に登場する人たちのようなジャーナリストが、その本分を全うしていた時代であったような気がする。
それはともかく、これからはノンフィクションの新刊も気にかけようという思いになった。 ただ、最近ノンフィクションを読まなくなったのは自分の趣味の変化もあるが、ノンフィクション作品自体が少なくなっているのでないかという気がする。
今日の朝刊に、ノンフィクション作家である伊佐千尋氏の訃報が掲載されていた。 コザ事件を描いた氏の著作に衝撃を受け、90年代までは何冊か読んだ。 ご冥福を祈ります。
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