12月1日、今回のルートを歩こうと桜沢駅から出発、鐘撞堂から虎が城跡に向かう途中、強烈なめまいに襲われ、正常に歩けなくなった。
正確にはめまいではなく、目が回った状態。
ぐるぐるバット後に目が回って、まっすぐ歩けなくなるのとソックリな状態。
虎が城への木段を数段上がって暫く休むと徐々に回復、やっとのことで木段を登りきった。
だが、てっぺんのあずまや前で好展望の写真を撮ってると、再びグルグルと目が回り始めた。
それに加え、吐き気も催す始末。
愕然とする。
背中に戦慄がはしる。
ジツはこの日ろくに寝ておらず、睡魔と戦いながら歩いてきた。
疲労が一番の原因なのか??でもなぜ目が回る??と自問自答。
深呼吸を何度もしたり、水分や行動食を摂ったり、歌うたってみたり鼻かんで見たり、といろんなことをしてみるが一向に回復せず、心は”あがき”に変わってそのうち焦りが支配、心臓が脈打つようになる。
頭ん中の異常を疑い、『今日は何年何月何日?』『〇〇+XXはいくつ?』『オラの名前は??』『彼女の名前は??(いねぇしww)』などと自問してみるが、幸いにも脳みそは壊れてないようだ。
『下山するか?』
『この状態であの急な木段を下るのは自殺行為』
『転げ落ちて怪我で済む保証は無い』
『高けぇ買い物した後だし、家族に迷惑かけらんねぇ』
『119するか??いやぁそれはいくらなんでも。。。』
『このぐるぐるが治る保証もない』
などなど、と小一時間。
そのうち、あんずの里方面からハイカーが登ってきた。
自分の異常に気づき色々と質問をされ、目の前に人差し指を差し出され”これを目で追え”と、言わば偉そうな態度で指示をする。
「い、、いやぁ、カンベンしてくださいよ」
『オレは一応消防士だったからな、こ〜ゆ〜の詳しいんよ』
このままでは治るもんも治らぬ、と思い「やめてくれ」と毅然と言い放つと、どうやら気分を害したようで、来た道を戻っていった。
余計な茶々が悪い方に働いたのか、一層クラクラが激しくなった。
ここで観念する。
意を決して119をダイヤル。
しばらくして救急のサイレンが聞こえた、と思ったら(後で聞いた話だが)寝てしまってたらしい。
俗に言う「寝落ち」だったようだ。
なにやらドヤドヤと足音や、自分の名前を呼ぶ声が聞こえ、目が冷めたら三人の救急隊員が自分を覗き込んでいた。
続くノダ。。。。
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