三人の救助隊員が顔を覗き込んでいた、、ところまで書いた(のかな?)
そんときは地面に寝かされ体にいろんなもんをつけられて、いわゆるバイタルチェックをやっていたらしい。
目が覚めたらクラクラも一応収まっていた。
やたらと寒く、ガタガタ震えていたことをハッキリ覚えている。
それもそのはず、搬送用のなんつぅか板状の簡易ベッドのようなもんに寝かされてたため、地面の冷気がほぼ直接伝わったようで、とにかく寒いのだった。
三人と思った救助隊員、正確には救急隊員なのだが、もうひとりおられ、4人がオレの周りにいた。
あくまで”今思いだすと”なのだが、リーダー格の隊員が血圧を測る。
大きくてはっきりとした声で
『血圧180〜〜〜!!』と叫ぶ。
「ひ、ひゃくはちじゅう?!!」
目が覚めて初めて発したのが、この自分としてはとてつもない数字の血圧値。
『だいじょぶですよ、いまこの場にいる人間殆どがこんな血圧値ですから』
『なにせ登り一辺倒を急いで登ってきましたからねぇ』
「へ??」
首を上げて周りを見渡す、、と、少なくとも10人以上の隊員たちがいた。
「オレ一人のために?こんな人数が?」
なんとも言えぬ感情が湧き上がってきて、不覚にも涙として溢れ出てきてしまったノダった。
後日伺ったが、周辺の地形を調べたり、街の病院や消防本部など、関係各所と連絡をとったり、と、それぞれがそれぞれの役割を遂行していたらしい。
この辺から頭も鮮明になり、現在も当時の記憶をかなり正確に思い出すことができる。
『なにぃ?!32度だとぉ??!!』
リーダー隊員の怒号が響く。
『スイマセン低体温症の疑いが・・・』『体温計どこに入れてんだよ!!バカタレが!!』
『スイッチ入れてねぇじゃん、ちゃんとせぇよな』
4人の中のひとりが新人だったらしく、今思うと彼はかなり舞い上がっていたようだ。
『ジャニさん、ご報告なんですが。。』
と、顔をのぞかせたのは、”隊長”的風格のかたで、このように言う。
『なにせ急勾配なのでね、ジャニさん確保して人力で下ろすのもかなりリスクあるですよ』
『んでね、現在ヘリでの搬送を検討してますから』
『んでね、今そのぉ、釣り上げる場所の選定をしてますんでね、もうしばらくガマンしてくださいな』
「ヘリコプターどすか、、、」
ここで邪念が頭を支配する。
”確か、燃料代も高額?(-_-;)”
”釣り上げる??この前落っこちた人いたよな((((;゚Д゚))))”
”いやいや、ここはおまかせするしかないノダ、そんなこと考えてるヒマはないノダ”
「おまかせいたします・・・・」
蚊の泣くよな声で答える。
その間も、ガタガタ震えている自分に対してラップや毛布でくるんだり、体調を気遣って声掛けを継続したり、バイタルチェックをしたりなどなど、救助隊員たちは動いてくれている。
再び睡魔が襲う。
リーダー格の隊員がおっきな声で
『眠いですかぁ!!??』「ハイ、眠いっす、、」
『出来れば寝ないでね〜〜〜!!』
必死で目を見開くが、昔から眠気には非常に弱く、ウトウトしてしまう。
微かに爆音が響いた、、、ようだ。
『ヘリ到着〜〜〜〜!!』
「来ちまったよ、、、」
大変申し訳ありませぬ、次回で終わりにしますので。
後編、、のつもりで書き始めたノダが、皆様の苦言を真摯に受け止めるため、覚えていること、後で聞いたこと、諸々含めてなるべく詳細に再現したいので、今回完結いたしませぬ。
炎上覚悟でござる、、、
続くノダ、、
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