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古い幹はとっくに折れて枯れてしまっていますが、山頂岩からにょきっと生えた枝が…いわゆる「根性躑躅」といいましょうか、和歌的には岩躑躅?
しかし、そんな長らく慣れ親しんでいた山頂躑躅が…なんととつぜん無残な姿に!?
ただ解せないのは、複数の枝の分かれた枝先から一本一本まるで引き千切られるように毟り取られて禿になっていること。ある程度まとまって折れるならともかく、自然の状態でこんな折れ方はみたことがありません。しかも周辺の木々で折れている枝などありません!?
今月に入り二つの台風上陸が立て続けにありました…それによって現在、八丁尾根の龍頭神社奥宮が倒壊してしまっているので、最初はそのせいかとも思いましたが…。
聞けば…それ以前には、既に折れてしまっていたというではありませんか!
ジブンの知る限り20年?…いや30年近く枝葉もほとんど形を変えず風雨に耐え続けてきた根性躑躅。今年もそこそこに花をつけ、その後の葉も樹勢にあふれていて、そう簡単に折れるものとも考えづらい。たいへん理解し難いことです(確かに、パノラマ的な眺望には邪魔になっていたかも知れないが…どうも人為的な匂いがしなくもない?状況的には限りなく黒に近いグレー???)。
まあ、こうなってしまっては…いまさら何を勘繰ってもしかたないことですが。
今まで、この山頂躑躅にどれだけ励まされてきたことか。まだ木の祠だった頃も、T字の山頂標があった頃も、祠が石になり立派な山頂標が建てられ、それが朽ちさらに新しい山頂標が建っても…いつもここにのぼれば見守ってくれている。
ここ数十年…毎年この花に会うために、なんとか花期に合うよう通い続けていた両神詣出、
──── 思ひいづるときはの山の岩つつじ 言はねばこそあれ恋しきものを ────
なんか、これでぽっかりとこころのどこかに穴が開いてしまったようです。
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