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これは登山教本の最初の1ページ目の最大重点項目です。
以下の文章は全部読んでいただかなくても結構ですが、初心者の方なら絶対に忘れないで欲しいと思います。誰が何と言おうと、これは最重要な「山の鉄則」です。
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私が本格的に山登りを始めたのは高校の時からですが、登山部1年生の最初の知識として、「どんな山でも、雨具・ヘッドランプ・食料は絶対に忘れるな!」という事を何度もしつこく叩きこまれました。これは洗脳というか習い性というか、習得した登山知識としては最重要のものです。そのためにその後はヘッドランプとカッパは常に最初に準備するクセがついています。今でもそうです。
■[b]雨具[/b]というのは上下のカッパを意味します。今では“レインスーツ”というお洒落な呼び方になっているようですが、“カッパ”の方が意味が正しく通じやすいですね(古い山男の負け惜しみ?)商品としては、モンベルのストームクルーザーの評判がいいので私も狙っていますが、ダイエットで体型を整えてから購入しようと考えています。それにしてもビックリするほど値段が高いのですね。(追記:その後迷った末、ノースフェイスのレンテック・プラズマを購入してしまいました。モンベルとどっちがいいのか分かりませんが…)
雨具という意味では、「カッパに傘」というのがベストの組み合わせだと昔から思っています。「傘だけ」というのは山ではあり得ません。「カッパだけ」というのは当然OKです。
傘については、私はとても良いコンパクトな傘を持っています。数年前にバカのように地球を飛び回っておりましたが、この傘は私のハンドバックにいつも入っていました。山用として紹介したい傘は、現在物色中です。
カッパは当然のごとく防寒着にもなります。というか、カッパが積極的な防寒具という考え方でよいと思います。防寒着というと新聞紙やレジ袋なども着ることができますし着たこともありますが、その説明は省略します。
ともあれ、カッパ無しで雨の日に山を歩くのは危険です。夏山でも低山でも低体温症で死亡(すなわち凍死)してしまいます。
カッパは、蒸れるので結果的に汗で体が濡れることがあります。ゴワテックスでも汗はかきます。その点、「カッパの下+傘」は快適で便利です。私は超軽量登山志向ですが、傘については例外的に持参しているのが実際のところです。ただ、日帰り登山で絶対に雨が降らないという予測だと傘は持たずにカッパだけにする場合もあります。当然、どんな天気予報でも山にはカッパは持参しています。
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■[b]へッドランプ[/b]についても重要性はカッパと甲乙つけがたいものがあります。
人間は夜行性ではないのでライトなしで夜道を歩くことはできません。日帰りでお昼には下れる自信がある山でも絶対にヘッドランプを持っていかなければなりません。ましてや、なんらかの理由で下山が遅くなってしまい、ヘッドランプがない状態ならビバークするかどうかの判断をしなければいけません。気温が低い日や雨の日ならビバーク自体も危険性が大きい訳ですし、暗い夜道をヘッドランプ無しで歩くことはさらに非常に危険です。つまり、ヘッドランプ一つで命を失う危険があるということです。そういう状態になってしまわないように、どんな山行でも絶対にヘッドランプは忘れないでいただきたいと思います。
昔はナショナルの黄色のヘッドランプが登山の定番でしたが、今ではペツルを始め軽量で良いヘッドランプがありますね。
ヘッドランプで重要なことは予備電池と予備のライトです。電池が無ければヘッドライトが無いことと同じなので予備電池はどんな山行でも必要です。また、故障ということも可能性はあるので予備のライトは日帰り山行でも必要です。くれぐれもヘッドランプが無い非常事態の夜を恐れて準備を怠りなくしてください。
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■[b]食料[/b]については、あまり長く書きませんが、これもどんな山にも絶対に必要です。食料は遭難に直結するものではありせんが、遭難した場合には生死に結び付くものです。
食料というと、普通の食事用の食料に加えて、行動食、非常食があります。「山の鉄則として絶対に忘れてはいけない物」としての食料は、その3つの意味の「食料」のどれを考えてもいいです。場合によっては「おにぎり1個」でもOKですし、「チョコレート1枚」でもOKです。しかしながら、おにぎり1個でもチョコ1枚だけでも、それを下山まで所持する必要があります。厳密に言えばバス亭や車が見えたら食べてもいいでしょう。
実際的には、日帰りの山行でも、非常食と行動食は意識して別に所持する必要があります。「このチョコは非常食、このチョコは行動食」という区別でもよいと思います。テント泊の場合は予備食も必要ですが省略します。
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以上のことは、読んでもらっている人が初心者ならば、とにかく絶対に忘れないで欲しいと思います。バカの一つ覚えでも良いです。
「雨具、ヘッドランプ、食料」の次に来る必要装備は、「地図、磁石、ナイフ」です。あれ?と思う人がいるかも知れませんが、このレベルにナイフも入っています。ナイフの必要性については別の座学で日記にしてみます。そういうことですのでナイフについては今回は突っ込まないでくださいね。
しかしながらです。
最近私が思うのは、「雨具、ヘッドランプ、食料」や「地図、磁石、ナイフ」以上に重要な装備はトイレットペーパー(キジ紙)だと思っています。まさに神がなければ自分で運をつかまなければなりません。神様いちばんであることは確かです。
書き忘れましたが、鉄則としての「食料」の中に「水」の意味は入っていません。私がここで伝えたいのは「山の鉄則」としての意味です。その意味において、「雨具、ヘッドランプ、食料」ということを(初心者の人は特に)正しくとらえて欲しいと思います。登山に水が必要なのかどうかはここで取り上げるまでもないことです。
ふふふ・・耳の痛い話ですなぁ
遭難って、ついうっかりの重なりなんでしょうね・・
なんか文章に嫌味がちりばめられて(^^;
はい!気をつけます(敬礼)
でわでわ
↓これこれ(^^;幹事長・・
猫の目をもつ、ふふふ・・でわでわ倶楽部!
ヘッデン不用の暗闇OKの猫の目術を伝授!って・・か
murrenさん、こんにちは
なぜでしょう・・耳の痛い話しです
(僕はヘッデンはずした事はありません
ふふふ・・でわでわ倶楽部
というヤマレコ内のグループに所属しておりますが、
素人
ヘッデン(ヘッドランプ)は山屋の基本です
これを合い言葉にひっそりと活動しております
はい!僕も気をつけます(敬礼)
でわでわ
murrenさん、こんにちは。
そうですね、、「山の鉄則」の大原則ですね。
遭難者の中には「ヘッドランプ」の電池切れの方も時々いますね。もう少しで下山・・そんな時に電池切れもショックですが、日没後の移動は慎重の上にも慎重が必要ですね(移動中の事故も報告されています)装備のチエックする際にmurrenさんの云う様に予備も忘れずに。
それと、緊急時の通信方法も「山の鉄則」に是非加えて頂きたいですね。
murrenさん、こんばんは。
おっしゃる通りです。
お恥ずかしい話ですが、私が初めて登った山は、日帰り、ロープウェイ利用の谷川岳でした。
下山の西黒尾根で、高所恐怖症のためフリーズして、コースタイムの2倍以上かかり、下山した時は日が暮れる寸前でした。
おやつは少々持っていましたが、カッパもヘッデンももちろん持っていませんでした。
一歩間違えれば、確実に遭難事故、関係者に多大な迷惑をかけ、今山を歩いていることはなかったと思います。
本当に運が良かっただけです。
なぜこんな軽はずみなことをしたか。
知らなかったからです。
私がよく行く丹沢は、昨今の山ブームもあって、登山者が非常に多く、
また初心者と思われる方も多いです。
ヘッデンを持たずに入山した彼らが、暗くなってどうするかというと、
携帯のバックライトを使うそうです。
それが電池切れになり、行動不能になると、110番通報します。
こういった事例はあまりに多く、新聞沙汰にもなりませんし、
「ああ、またか、、、。」。
関係者のご苦労は、察するに余りあります。
登山口には、ヘッデンを持つよう注意喚起の掲示もされています。
これからも是非【座学】シリーズを続けて下さい。
よろしくお願いします。
uedayasujiさん、こんばんは。
電光石火の早レスは例の忍者さんの動きのようですね。
「甘い」ですね。厳しい言い方ですが仕方ないです。文章中に嫌みは入れていません。
どんなに用意周到で緊張感をもってしても「魔が差す」という事故例もあります。不可抗力なのか分からない事故もあります。
uedayasujiさんに言う訳じゃないですが登山は危険を伴うスポーツです。うっかりの重なりが事故に結び付くことは確かです。しかしながら、緊張感のない人は重大事故の前に色々と問題が既に出ていると思います。それを真面目に反省して考えないと本当に死にますよ。
追記:気味の悪い感じの悪い言葉を使いましたので反省して訂正しました。お許しを。物言えば唇寒し秋の風(芭蕉)
pantetsuさん、こんばんは。
もしもpantetsuさんから「山屋」の全部を抜き取っても、この「雨具、ヘッドランプ、食料」は残るようにしてくださいね。それくらい重要な山の鉄則であるということを信じてください。
ベテランぶっているようで恐縮ですが、私はつねに修業の身の上です。本当は上を見続けたいですが後続の人のことも気になります。そんな訳で書いておりますので僭越なところはご容赦願いますね。
よい山をやっていってくださいね。
cprrescueさん、こんばんは。
cprrescueさんのような見識の高い方が上手にレスをいただけると座学という僭越な行為が少しは意味が出てくるように思います。
緊急時の通信方法も、たとえば事故発生時の行動とあわせて、できればcprrescueさんに座学をやっていただければと思います。私も引き出しも時間も限られておりますので出来るときにチョビチョビと出していこうかなと考えております。
コメントありがとうございました。
ricalonさん、こんばんは。
そういえば私のiPhoneに懐中電灯のアプリがあって結構明るいですね。その意味ではガラケーの方がバックライトの電池もちはいいのかも知れませんね。
あと、予備電池に関しては、携帯の充電用も含めて単三とか単四に統一するというのも軽量化のための良いアイデアなんでしょうね。
何にしても、丹沢はとにかく人が多いんでしょうね。ヤマレコの「山のデータ」を見ても、ものすごく登録か所数が多くて驚きます。エリアも広いですが登録する人も多いってことでしょうね。つまり入っている人が多いということで、ド素人の遭難もどきに関係者のご苦労は想像あまりあると思います。
私は少し前に記録はローカルに保存してROM専にしようかと思いましたが、気になることが多い点と作文練習のためにこうして書いている次第です。
間違った内容を書くこともあるかと思いますので、そういうことがあったら遠慮なく教えてくださいね。
コメントありがとうございました。
はじめまして。
初心に帰る「座学」でした。
ありがとうございます。
私はいつまでも初心者なので、ザックの中に、
不必要なものがたくさん入っていて重いぐらいです
どんな低山でも、この3つは常に入っております
GiRoRoさん、初めましてこんばんは。
この3つは本当に何度も叩きこまれました。GiRoRoさんの周りの人や新しく山を始める人にも教え続けてくださいね。お願いします。
中高年登山者が増えて遭難が増えたような言われ方をしていますが、中高年登山者が増えたのは事実ですが、山に無知な人が増えたというシンプルな原因だと思う訳です。
コメントありがとうございました。
murrenさん、はじめまして
行動食と非常食
深く考えずに一緒にしていました。。
日帰り山行ばかりですが気をつけたいと思います
maaxxさん、こんばんは。
昔のことですが、どういう本で読んだのか分かりませんが、美ヶ原のことを書かれた本だったと思います。そこで暮らす人は、「握り飯は全部食べるな残しておけ」というような教訓があるそうです。そんなことを今たまたま思いだしました。
行動食と非常食は完全に別物ですね。意識することでよいと思います。
日帰り山行はある意味で合理的な山行形態ですが、道に迷ったりすると危ないのでヘッドランプは非常食以上に絶対に忘れないでくださいね。
今ではmurrenさんのおっしゃるとおり、雨具、ヘッドランプ、食料は必ずザックに入れていますが、山あるきを始めたばかりの時はヘッドランプは持参していませんでした。その頃は全く頭になかったんです。
山は素晴らしいところであると同時に一歩間違えると取り返しのつかない事が起こってしまったりします。
その為の最低限の品物がこの三種の神器なんですね。
きっと私が山を始めた時と同じような方もこの座学を読んでいると思います。そういった方がそうか
ちなみに私はどんな低山でもこの三つとナイフとツエルトは必ずザックに入れて出かけています
mitukiさん、おはようございます。
私も父親について乗鞍とか木曽駒に観光登山の子供のときは何も考えていませんでした。子供ということもありますけどね。
山のことは、高校に入って叩きこまれたのでヘッドランプ無しの山はあり得ないことです。ですので、ヘッドランプをもたない人は何をザックに入れているんだろうと不思議に思ってしまいますね。
山には「三つ道具」という呼び方がありますが、三種の神器という言い方はこの場合ふさわしくないので使わないようにしましょう。ともあれ、私が考えている山の鉄則のうちでも最上位のものが「雨具、ヘッドランプ、食料」の持参です。
こんばんわtommyboysといいます。
「座学」改めて学ばせていただきました。
表記3点(三道具ですか?)山登り山歩きを始めるにあたって、書籍や山屋さんのHPなどで必要性を見聞きしておりましたので、早い時期に揃えておきました。
今は(昔の道具は知りえませんが)ヘッドランプもLEDの軽量小型で良い物が出ていますし、バルブ(LED)寿命も長くて安心なのではないでしょうか?
単四電池ですと予備も含めて重量的に有利ですね。
予備電池は、たまに電圧を測定し入れ替えながら数本〜8本入れてあります。
カッパはレインスーツと言われるものを常時持っていきます。(どんな晴天でも)傘は最近持たなくなりました。荷物になるからです。小雨の林道歩きくらいですと傘の方が良いという方もいるのですが、なんか歩きにくいので止めました。(本当は持ったほうが良いのか?迷います。)
食料に関しては、非常食(カローリーメイト的なもの・ドライフルーツなど)はパックして入れてあります。
基本的というか原則で「これを外す」という事はないですし今のところ忘れたこともありません。がうっかりしないよう更に気をつけます。
3つセットだから良いものではないし、優先順位をつけるものでも無いと考えてます。
また、座学
tommyboysさん、こんばんは。
はじめまして、登山用語で「三つ道具」という場合は、登攀道具になりますが、カラビナ、ハンマー、ハーケンをいいます。「ザイルと三つ道具はお前が準備しろ」というように使います。そういう意味ですから紛らわしいので、山で三つ道具という言葉は以上のような物に使ってくださいね。
傘については、これは全くの便利道具にすぎません。あれば便利だけの話ですが、もしも実用的なことを言えば、雨宿りがない場所で雨天時にコンロに火を付けて食事を作る場合とか、私はやったことはありませんが夏山で這松帯で傘をさしてビバークという感じですね。
コメントするのははじめまして。
雨具、ヘッデン、食べ物は山へは必ずと言うほど持って行きますが、
食べ物を下山時まで何か一つは持ち続けると言うことは
今まで意識していなかったのでハっとしました。
murrenさんのここ最近の日記のタイトルが
気になる物が多くていくつかのぞいちゃいました
「青春を山に賭けて」は
山歩きを始めて間もないころに読みました。
私の山行スタイルや生き方とはかけ離れた内容でしたが、
とてもおもしろくて植村さんの人柄に惹かれました。
お誕生日が同じだと知ったときは嬉しかったです
ところで、私も愛知出身でして、murrenさんの山行記録は
場所だけでも「おお〜〜〜」と思っちゃいました。
子どものころは長沢で育ちました
xmizutamaxさん、初めまして。
名電長坂ですよね?
植村直己と誕生日がいっしょというのはちょっといいですね。
食料は、非常食という考え方もありますが、実際にバテバテになったとき、少しの食料と水だけでビックリするほど元気になることもありますね。
はい、名電長沢です。
子どものころは殺風景な無人駅でしたが
先日ちょろっと見たときは
切符売り場も改札もあるフツーの駅みたいになってましたね。
ちょっと食べただけでびっくりするほど元気になること、
ありますあります
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