1997年に発刊されたシリーズ物のNO.10穂高岳です。
穂高岳に関するエッセイ等が31本掲載されています。
クライマーの文章は単語も含めわからないことが多く、ただ凄いなぁという感想でした。小山義治さんの「北穂高小屋完成」が一番良かったかな。
私の娘達に付けた名前の一文字、「穂」という漢字の意味が「秀」に通じることを初めて知りました。
以下引用
岳名の穂は、秀の仮字にて秀でて高き意なるべしと、また穂高を奥岳ともいうと「科野名所集(しなのめいしょしゅう)」に見ゆ。
心に残った表現が沢山有りました。
・こうこうと輝いている上弦の三日月が、同じように光っている大きな星を抱くように山稜の鞍部を越えて大空を横切り、その山稜の間をぬって、銀のくさりを敷きつめたような梓川がさざなみを切っていた。
・心身ともに極度に緊張した後のこころよい疲労の甘味にひたり、かつて知らぬ心気の高揚を感じた。
爽やかな読後感を抱きました。
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