孤高の人
栄光の岩壁
銀嶺の人
新田次郎長編三部作の完結一作だ。
孤高の人・・・加藤文太郎
栄光の岩壁・・・芳野満彦
銀嶺の人・・・今井通子&若山美子
いずれも実在の人物を題材にした山岳小説だ。
孤高の人は高校生の時に読んだ。そして刺激を受け夏の槍ヶ岳に友人と登った。
栄光の岩壁は最近山の紀行文を読んでいる中で、久し振りに新田次郎の小説を読みたくなり読んだ一冊だ。
その延長線上で銀嶺の人を読んだ。
今井通子さんと若山美子さんは参照すべきでない資料だがwikipediaでは以下の通り。
今井 通子(いまい みちこ、1942年2月1日 - )は、東京都出身の医師・登山家。女性初のアルプス三大北壁登攀に成功。東京女子医科大学泌尿器科医として在籍。日本泌尿器科学会指導医・専門医。医学博士。東京農業大学客員教授。兵庫県立森林大学校「特任大使」。2011年1月(2007年3月定年退職後、準備の後)森林医学の研究者等と共にInternational Society of Nature and Forest Medicine (INFOM) を設立。地球環境と人間環境の両立を計るため国際的に森林の保全と利活用を目的とし森林の持つ生理学的効果の検証を推進。株式会社 ル・ベルソー代表取締役。
若山 美子(わかやま よしこ、1940年〈昭和15年〉5月19日 - 1973年〈昭和48年〉8月3日)は、日本の登山家[1]、彫刻家[2]。1967年(昭和42年)に今井通子と共に、アルプス山脈三大北壁の一つであるマッターホルンの北壁へ、世界初の女性だけのパーティでの登攀を果たした。卓越した登攀技術の持主として将来を期待されていたものの、新婚旅行を兼ねたマッターホルン登山で、夫と共に滑落死した。登山小説『銀嶺の人』のモデルの1人[2]。「若山」は旧姓で、結婚後の本名は「岡本 美子」[3]。満州里市出身[1]。
今井通子さん・・・生きておられる実在の人物、顔もわかる(とは言っても会ったことはない)現代の女性として、イメージを持ちながら読み進むことが出来、一言で言えば意外と面白かった本だった。
ヨーロッパアルプスがメインの舞台だが、三ツ峠山や鷹取山、金比羅山、越沢バットレス、谷川岳辺りの日本の山でのクライミングを舞台とした導入部分がとても面白かった。
鷹取山:https://yamahack.com/2093
金比羅山:https://www.yamareco.com/modules/yamainfo/ptinfo.php?ptid=856
越沢バットレス:https://www.climbing-net.com/iwaba_detail/%e8%b6%8a%e6%b2%a2%e3%83%90%e3%83%83%e3%83%88%e3%83%ac%e3%82%b9/
鎌倉彫なる逸品についてもとても勉強になる一冊だ。
鎌倉彫:https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/shoukou/kamakurabori.html
若山美子さんが鎌倉彫の一流の彫り師なのだ。
以前妻と鎌倉散策に出かけた折、どうして鎌倉彫はこんなに高いのだろうか?単なる漆塗りではないか?と思って一つの茶たくを買ったことがある。それが写真3。
次回鎌倉に散策に出かけることがあれば、もう一度じっくりと鎌倉彫のお店を訪ねたいと思った。
前々から読んでみたかった「孤高の人」最近、読みはじめました。加藤文太郎さん実在の人物がモデルなんですね!情報ありがとうございます。だいぶ時間かかりそうですが、三部作まで読んでみたいと思いました。
今で言うとトレラン選手くらい早かったようですよ、加藤文太郎さんは。
氷ノ山が加藤文太郎さんの地元の山なので氷ノ山はいつかは一度登ってみたい山です。加藤文太郎さんが初めて単独行でなく二人で向かった冬の北鎌尾根で遭難し亡くなったのです。一人だけならば遭難しなかったのではと言われてもいます。
私は高校生の時も含めて槍ヶ岳は何度か登りましたが北鎌尾根はバリエーションルート・・・夏でも私には無理でしょう。
加藤文太郎さんご自身が書き残した名著−新編 単独行−がヤマケイ文庫にありますよ。そちらもお勧めです。
また、芳野満彦さんの書かれた本−新編 山靴の音−は栄光の岩壁とあわせと読むとより深い感慨が湧くと思いますよ。その本もお勧めです。
ありがとうございました。
「孤高の人」早く読みたくなりました。
おすすめの本まで詳しく、ありがとうございます♪図書館で探してみますm(_ _)m
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