|
|
|
今年の夏、双子山経由双子池でテントを一晩張ったくらいで、南八ヶ岳へはついぞご無沙汰している。
北アルプスや南アルプスへ向って中央高速道路下り車を走らせるとき、国立府中ICから八ヶ岳PAまでひとっ飛びで行き、トイレ休憩をしたら直ぐに出立。右手に編笠山や権現岳を眺め、左手に鋸岳や甲斐駒ヶ岳を眺めるだけで、八ヶ岳の裾野を走り抜けていく。
八ヶ岳にまた行かなくちゃ、とこの本を三ヶ月掛けて読み終えた今、そう思っている。
峰の松目と西岳にはまだ登ったことがないなあ。
行くなら残雪期か。
この一冊は日本の名山シリーズのNO.12 八ヶ岳にまつわる紀行文や登山記録を纏めたものだ。
どの作品も興味深かった。
みなみらんぼう氏の表題は「八ヶ岳にツクモ草を見に行こう」である。
そうだ、私はまだツクモ草に出会っていないことも思い出した。
最後の一篇は串田孫一氏の「旋律の聞こえる山」・・・この短編がとても素敵だった。文章が串田孫一氏独特の匂い、そうシラビソの香りが立つように綴られている。
そこから少し引用
山の紀行文がどんなに年月がたっても読者を牽きつけ、恍惚とした気持ちにさせるのは、文章を綴りながら、心の何処かで歌っているからである。遠く近く素晴らしく展望を持った八ヶ岳は、歩いていても憩いの時にも心の何処かで旋律が響いている筈である。
※写真は当該書籍の表紙や目次
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する