|
|
|
交通の要衝である竹田は、別の目的地に行く途中で通過することはあっても、時間的な余裕がなくて、ここに立ち止って町を歩くことはありませんでした。
ここには、滝廉太郎の「荒城の月」で有名な岡城址があります。今回、初めて竹田市を歩くことを目的にここにやって来ました。
以前からこの場所には、自分の心の中で、すでに完成されたイメージがあって「町の中央の川沿いに石垣が見える『城公園』があり、桜の名所として桜吹雪と新緑、そして近くの武家屋敷をゆったりとした気持ちで散策し、民芸店で竹細工を買って帰る。」と、その完成されたイメージを思い描きながら、実際に岡城跡に向かいました。
帰る場面にもイメージが完成されていて「駐車場で車に乗りながら、最後に『まあ、来てよかったね。』程度の満足感に浸りながら車が走り出す。」というエンデイングのイメージですが、実際の結末は…。
これまで竹田を通過するたびに「岡城址に行きたい。」という強い思いはあったのですが、国道から岡城址までの道がよくわからないし、ずっと立ち寄ることはありませんでした。
今回も城址の駐車場にたどり着くまで、けっこう、町の中をグルグル回りました。
駐車場から見上げる城跡は、急峻な岩稜の上に立ち、堅牢な岩盤の上に石垣が築かれ「難攻不落の城」と言われる大迫力!!
「荒城の月」の歌詞
春高楼の花の宴 巡る盃かげさして
千代の松が枝わけ出し 昔の光いまいずこ
という優雅さとは全く正反対の超武闘派の城にびっくり。石垣の上から下を見るとほぼ垂直に、高所恐怖症ではない自分でもへっぴり腰になる迫力
「荒城の月のイメージじゃないよね!!」と言うと
「荒城の月は、岡城のことを歌った歌じゃないからね〜。」
「はあ??、何で〜?」
「荒城の月の歌詞を書いた人は、滝廉太郎じゃないでしょ。土井晩翠が見た別の城のことを歌詞に書いているはず。その詩に岡城址のイメージを重ねて滝廉太郎が曲を乗せただけだから、歌詞からイメージする荒れ果てた小さな城、というイメージはもともと岡城ではないと思うよ。」
「なるほど



入場料を払うと巻物が渡されました。
急峻な坂を上り、迫力の大手門。ここまで来ても城が巨大すぎて全体像が浮かび上がってきません。そこから右にも左にも広大な場所が広がっています。さっきもらった巻物を開くと、城内の地図が書いてありました。
西の御殿、本丸と東西に延びる強固な岩盤の稜線上に長く伸びる城跡でした。もちろん桜は満開でその美しい風景はとても印象的です。
こんな近くに、こんな素晴らしい名所があったことに驚きでした。

こんにちは。城マニアの小生としては憧れの城址の一つです。柵の無い高石垣は緊張感ありますね。
「この石垣、転落防止柵が絶対いるよね!」と高い所が気にならない自分でも、人の心配をしてしまうほどの「ほぼ垂直の高い高い石垣
石垣の上から見下ろす竹田の町の絶景は、素晴らしいですね。
今回の旅、印象に残ったNO.1の場所となりました。
その後、岡城や竹田、中川家の歴史を調べるほど、自分ランキングでは、名所旧跡部門で相当ランキングが上がりました。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する