積雪期・残雪期登山経験者は水つくり鍋の外側に水滴が付くことを経験されていると思います。ケロシンストーブでこれを放置しておくとヘッドに水滴が落ちて火が消えることがあります。よって、こまめなふき取りをするように習いました。長くこの水滴は空気中の水蒸気だと思ってました。しかし、ある時にファラデーの「ろうそくの科学」を読み本当の水滴のもとが分かりました。
ケロシンやガソリンやガスの炭化水素(CxHx)は酸素(O2)と結合して二酸化炭素(CO2)と水(H2O)になります。水は水蒸気になってバーナから出ているのですが、そこに雪の入った冷たい鍋があるため凝縮して張り付きます。1Lのケロシンから1L以上の水ができるそうです。登山中にこの水は利用しません。
私は、「ろうそくの科学」を岩波文庫で読みましたが、他社からも出版されてます。検索すると何度か日記に登場してます。内容は中学生にもわかるレベルです。読者が科学に目覚めるかもしれない非常に興味深いお薦めの一冊です。
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