無線運用規則第二十九条で通報の送信順序が決められてます。国家試験や講習会で学習したと思います。基本は、
1.相手局の呼出符号 一回
2.DE(こちらは)一回
3.自局の呼出符号 一回
4.通報
5.K(どうぞ) 一回
です。回数を埋めるような試験問題があったのではないでしょうか?送信を始めてから受信に移るまでに自局のコールサインを一度は言わなければなりません。しかし、これらは状況によって省略できます。登山中に仲間うちの場合は、基本通りに交信することをお勧めします。
また、第二十条で呼出しは、
1.相手局の呼出符号 三回以下(海上移動業務にあつては二回以下)
2.DE 一回
3.自局の呼出符号 三回以下(海上移動業務にあつては二回以下)
となってます。これもしばしば講習会修了試験や国家試験で出題されます。省略すると、誰が誰を呼んでいるのか分らなくなります。
一方で、山頂でパイルアップになっている時は、
1.相手局の呼出符号 一回
2.通報
や
1.自局の呼出符号 一回
で呼び出しという事も良くあります。効率的なQSOのために許容されると思いますが、数十分以上もコールサインと運用場所(市郡名が基本ですができれば山名)を送信してもらわないと誰がどこで運用しているかが分らず呼ぶことができません。クラスタありきですかね?
無線運用規則第三十条で長時間継続して通報を送信するときは、三十分(アマチユア局にあつては十分)ごとを標準として適当に「DE」及び自局の呼出符号を送信しなければならない。となってます。アマチユア局では10分以上も送信が続くことがありませんが総務省ホームページ(
https://www.soumu.go.jp/soutsu/kinki/kankyou/guide/at.html#:~:text=%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%81%AF%E3%80%81%E5%BF%85%E3%81%9A%E8%A8%80%E3%81%84,%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%92%E9%80%81%E5%87%BA%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86%E3%80%82 )で10分以上の間隔を開けずに自局の呼出符号を送信することが促されてます。
法令を引き合いに出しましたが、実際に山岳移動で山名と通話表でコールサインを送信してもらわないとスムーズな呼び出しができません。また、相手のコールサインも分らずにコールすることは避けるべきです。厳密に誰だかわからない相手を呼び出すのは法令違反です。
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