1970年代末期に入部した大学山岳部では特注ウィンパー型からカタログドーム型への切り替わりの頃でした。1977年頃に新宿K2発注したウィンパー型が最後だと思います。15万円程度だったと記憶してます。1〜2年生の頃は部員も多く、また、登場から10年も経過していないドーム型を信用できない頃で合掌ポールの家型(夏)と合掌ポールのウィンパー(冬)の使用率の方が多かったと記憶してます。部員数も減って1980年代になってドーム型が主力になりました。
1980年代頃はドーム型のグラスファイバーポールが折れることが良くありました。一方で、吊り下げ型は強風に弱いと言われていました。実際のところはジュラルミンポール吊り下げのオレンジとブルーのダンロップを登山者の7〜8割は使用していたのではないでしょうか?剣沢や涸沢などでは自分のテントが分からなくなるほどです。ニッピンメスナーテントは風に強い吊り下げ型で、かつ、ゴアテックスと画期的だったのですがとても高価でした。ニッピンとしては珍しく良いと言える製品でした。
卒業後の数年は貧乏だったのでテントが購入できず単独山行ではツエルトでしのいでいましたが、ダンロップドームテントを購入しました。外張りを含めて重量が3Kg程度でした。現在は2KgのG-LIGHTXになってます。材料の進化だと思いますがG-LIGHTXのポールがとても細くなってます。ダンロップは外張りかフライシートが必須になってしまいますが、厳しい山行ではG-LIGHTXをシングルで使えてさらにコンパクト軽量になります。
マーケットが拡大したのが最大の要因と予想しますが、最新はテントの選択肢も多くて、それぞれの性能も非常に良くなったと感じます。
写真左:1982年の前穂高岳北尾根のエスパ―ス
写真右:2021年の袈裟丸山避難小屋のG-LIGHTX
ボーイスカウトや山岳部の夏テントやウィンパー型テントの写真は見当たりませんでした。
ウィンパーテントの要件は曖昧です。私は、合掌ポールと横からのシルエットが三角形と思ってます。横からのシルエットが五角形の場合は家型と呼んでます。
オリジナルウィンパーテントは縫い目が無いなどの特徴もあります。一般的に合掌ポールが唯一の要件かもしれません。よって、私が使っていた夏用もウィンパー型とするのが正しいかもしれません。逆に、冬用は縫い目があり途中に樹脂製のフレームが入るので厳密にはウィンパー型とはしないかもしれません。
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