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工事現場や窓ふきや登山道の固定ロープでは、逆に伸びのあるダイナミックロープは危険です。ロープから力を抜くと縮む力で思いもしない方向に引っ張られることがあります。岩登りでスタティックロープとダイナミックロープの両方を持って使い分けるのは装備の増加となり非現実的です。ダイナミックロープで懸垂下降や振子トラバースをすることになります。体重を抜くときにロープに引っ張られるので注意が必要です。
登山ロープは、UIAA（国際山岳連盟）、EN規格（ヨーロッパ規格）、PSCマーク制度（消費生活用製品安全法）の規格があります。国内では、PSCマークがないロープをクライミングロープとして販売することができません。消費生活用製品安全法では1955年の前穂高岳北壁でのナイロンザイル切断事件を受けて海外規格に加えて9mm以上でせん断衝撃試験が必須になってます。EN規格にもせん断衝撃試験がありますが必須ではありません。私は岩登りで用いるロープは価格が高くてもPSCマークと共にショップスタッフのアドバイスでせん断衝撃が強いものを購入します。おそらく、スポーツクライミングで岩かどは無いので耐せん断衝撃は不要です。そのためか、最近はクライミングには使えないと表示してPSCマークがないロープを販売しています。素材も発展しているので69年も前の結果に因らず9mm以上の制限は外しても良いのではないかと思います。
ほとんどの場合で私はシングルを用いてます。ツインやダブルの方が冗長系になっているので安心できます。しかし、ツインロープは使ったことがありません。ダブルも使用率は低くなってます。それなりの経験がないとダブルは煩雑になり絡んだりして墜落の可能性が高くなります。
ほとんどの場合で規格は過去の結果や想定で有識者により決められているので未来を保証するものではありません。また、規格には幅がありますし、プラスアルファ―の社内規格が存在するかもしれません。PSCマークがあるから大丈夫、UIAAのみだからダメとはなりません。しかし、今のところPSCマークのないロープを国内で岩攀用ロープとして販売するのは違法です。
写真左：UIAAとEN892のしるし。�，魯轡鵐哀襪濃藩僂任�る事を示している。
写真中：PSCマーク。それでも岩角での切れることがあると表示されている。
写真右：8�丱蹇璽廖�UIAAのみ。銀色ラベルに人の確保には使用できないと書かれている。
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