珍しいトロッコ に乗って、通常は入れない立山カルデラ内に入り、綺麗な山の景色が見られたらラッキー、程度の気持ちでの参加でしたが、いやいや心打たれてしまいました
立山カルデラ見学=砂との戦いの歴史(今に至り、未来にも続く)を知ることだったのです
江戸時代末期に起きた飛越地震で、山(大鳶山、小鳶山)が崩れ、大量の土砂がカルデラ内に入り込んだ。土石流でカルデラ内にあった立山温泉は壊滅。
土砂はせき止め湖を作り、2度に渡って決壊し、下流域に大きな被害を出しました。
大量の土砂がカルデラ内に残り、大雨が来る度に土石流となり、被害を出してきた。常願寺川が暴れ川と呼ばれる所以だそうです。
で、カルデラ内では大規模な砂防工事が行われているのです。雪が解けたら宿舎を建て、そこに居住しながら工事をし、雪が降る前に宿舎ごと撤退する・・・
こんな山奥で大規模な砂防工事が行われていることにも、そんな所に人が居住していることにもビックリしたけれど、何よりも、江戸時代の砂と、いまだに戦っているという事実に、言葉がありませんでした。
華やかなアルペンルートの裏側に、もうひとつの立山があるのでした。
写真は、乗ったトロッコ (場所は水谷平、工事スタッフの宿舎がある所)、絶景露天風呂 (見学者には近くに足湯があります)、堰堤・堰堤・堰堤・・です。
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