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素朴な村人を思わせる
何体かのお地蔵様が
コの字に並んで見守っている
そこを訪れた人々を
無口にじっと見ておられる
風は緑の葉っぱを揺らし
赤茶けた落ち葉を吹き溜める
木漏れ日のリズムに合わせるように
ねじれた立木が
デュエットしている
そこには癒しの空間があった
ホッとした気持ちを緊張させたのは
再び目にした「危険!」の看板
「山岳事故の発生現場です」と記されている
どうやら写真で見ていた岩場は
この下にあるらしい
首を出して覗いてみる
木がいっぱいで見えない。。。
少し下の方に倒木があって
斜面をがっちり塞いでいる。。。
(そこから下には転がらなさそう)
。。。。
倒木のところまで降りてみると
下の岩場は思ったより平で広く
降りても大丈夫そうに思えた
倒木をまたいで
岩場を見渡せるところまで進む
。。。。
斜面に木があるのはここまで
その先は
立木もなく前を遮るものはなにもない
雨風に吹きさらしの
突き出た断崖絶壁の岩場
(ここから女の人が転落したんだ。。。)
大きな松の根元の岩場に腰掛けて
女の人の転落現場を
眺めていた。。。
なんだろう。。。
何かに突然引き止められる
「前に進むな!」。。。
今まで感じたことのなかった
風のうねりを感じる
(立ち上がったらフラフラと引き込まれそうな怖さ)
(腹ばいになって覗いても目がくらみそうな恐ろしさ)
。。。。これは私の想像なんだけど
頭にフラッシュして。。。私を引きとめようとする
これは龍神様のお告げに違いない。。。
私は立ち上がることもなく
腹ばいになって崖下を覗くこともなく
あの癒しの空間へ戻ることにした
これ以上一歩も先へは進まない!と
決心したその時に
爽やかな風がふ〜〜ぅと
耳元をかすめて
通り過ぎていった。。。
さっきまでの
胸の詰まるような重苦しい気持ちが消えた
山の景色は素晴らしい。。。
でも。。。
危険なこの場に立たなくても
小竜頭からの眺めは最高だったわ!^^
さあ下山!
10:40 山を下りていきま〜す!
そうですね、今から6年前の事故です。
「危険」の表示の有無によって山登りの参考にされる人もいます。
>断崖絶壁の岩場
以前、この様な場所で何回か救助しましたが(生存率はあまり高くない)危険な所には近寄らない事ですね。
nonkibou様コメントありがとうございます
危険なところには近寄らないほうがいい>
はい その通りだと思いました
今回無事に下山できたのは運が良かっただけかも?と
振り返って思うことがいくつかあります
ほんの数分先のことさえわからないのが
山のお天気であり生き物。。。
安全に見える場所でも突風が吹くことがあり
研ぎ澄まされた集中力でさえ
小動物一匹に邪魔されることがある。。。
危険!という表示を謙虚に受け止め
安全な登山を楽しみたいと思います
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