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それは世界のクライマーから
恐れられた山である
死と背中合わせの北壁を
たった一人で制覇した
天才クライマーがいた
彼は何故山に登るのか?
命を賭けて登る必要があったのか?
真保裕一の分身とも言える
主人公は考える
誰も登れない山の初登攀を
証拠立てるものは
本人の言葉と写真だけ
その一枚の写真に
ノンフィクション作家のわたしは
引っ掛かりを持つ
*******
「灰色の北壁」
氷で武装を固めた
岩のわずかな起伏を
つかんだ指先は
血の気をなくして
痛みさえも
感じなくなっていた
喘ごうにも
標高7000メートルの酸素は
絶望的なまでに薄く
かえって
息が苦しくなる
真保裕一はこの過酷な登攀を
天才クライマーの心の叫びとして
あたかも自身がそこにいるかのごとくに
描写を続ける
クライマーの呼吸の乱れ
筋肉の収縮までが
一人称の緊迫感をMaxに押し上げる
力強く細やかな文章は
臨場感タップリに
読み手の中に映し出され
登攀の世界へズルズルと
引き込まれてしまいます
そして現実に引き戻された時
何故あの山へ
もう一度登ったのか?
事実を知っているのは誰か?
遺された手掛かりの糸を
手繰り寄せて行く、、、
衝撃的なクライマックスを向かえるまで
人間模様の心の葛藤を織り交ぜ
最後まで
何故なのか?どうしてなのか?
と謎解きを楽しませてくれました
クライマーのこと
何も知らなくても
十二分に楽しめるお話です!
「山には悪い人はいない」
作品中のキーワードとして
とても考えさせられました
真保裕一はこの作品を
「山への恩返し」だと
言われています
とても感動して
謎が解けてももう一度読みたいくらい
素晴らし作品だと思います
この小説は前に読んでいましたし、montamanさんの日記に書いてあるのも読みました、その時にコメントを書いたのをあるので再び書かせてもらいます、
内容は確か二人の登攀者の物語で果たして初登攀をしたのか疑問をもたれた初登攀者が、その時の記念に撮った写真で真実を知り、今度は確実に登るためにトレーニングを始め息子と一緒に挑戦しようとする物語だったと思います、
疑念を持った方もその時の真実を知りあえて公表せずに黙って語らずでした、結構推理小説的な面もあり面白かった印象がありました、
naiden46さん 初めまして
ホワイトアウト以来のヒット作ですね
ご本人は此方の作品の方が気に入っているらしいです
推理小説として面白く
私はまんまと真保さんに騙され続けましたこ此れからも
こういった作品を沢山書いて頂きたいと
楽しみにしています(^-^)
コメントありがとうございました!
おはようございます。
KAWAです。
itigoさん、読むの速いですね。
うらやましいです。
わたしは一週間たってもまだ読み終わりません。
(下町ロケット、今日こそは)
itigoさんの日記で自分も読んだような錯覚に・・
すばらしい。
体もきっと良くなりますよ。
WAKA さん おはようございます♪
私読むのかなり速いです(笑)
普通の人の3倍速らしいわ(学生の時から)
でも内容が難しくなったら無理なんで
新田次郎や山岳小説に慣れてきたから
益々速くなってるのかも?
分からない言葉とか多いとブレーキかかるし
日本人以外の名前は覚えるの大変だし(^-^)
今、一番読み易い本を読んでいるからです
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