![]() |
![]() |
![]() |
一日目は、ロープウェイで千畳敷から木曽駒ケ岳へ。テント泊。
二日目は、宝剣岳を越える予定が急峻な雪璧にビビッてしまい、一旦千畳敷に下りてから再度極楽平に登り返して、檜尾岳避難小屋で泊。
三日目は、空木岳を越えて池山尾根の森林限界上部でテント泊。
三日間とも天気が良く、のんびりと残雪期の縦走を楽しめました。
さて、この山行で印象に残ってるのは山登り自体ではなく、三日目の夜にテント泊したときの夜の経験です。
池山尾根の下りの途中、見晴らしが良くテントを張るのに好適な場所を見つけ、中央アルプス最後の夜をすごす場所としました。雪面を踏み固めてテント場の整地を終えて、テントを張って夕食も終え、日も暮れてテントの中でシュラフに入ってそろそろ寝ようとしていたときのことです。
「ザクッ、ザクッ」
と近くで雪の面を踏みしめる足音が聞こえてきました。
「あれ?今頃誰か来たのかな。。。」
まあ、ここはテントを張るにはちょうどいい場所なので、遅れて来た人がこれからテントでも張るんだろうと思っていました。
しばらく1〜2人の足音が続いた後、さらに
「ザク、ザク、ザク、ザク・・・」
と、今度は沢山の人の足音が聞こえてきます。
足音は自分たちのテントの周りをぐるぐる回ってます。駒ケ岳とは違い、檜尾岳以南を縦走しているときは他の登山者には誰も会いませんでした。ここでこんなに沢山の登山者が、しかも日が暮れてからテントを張りに来るってのもなんだか変です。
他の二人は寝てしまったのか、シュラフに入ったまま何も言いません。わざわざテントから顔を出して挨拶するのも変な感じです。
「ザク、ザク、ザク、ザク・・・」
相変わらず沢山の人がテントの周りを歩いています。
そして何より変なのは、これだけの足音がするのに、ライトの明かりも見えず、話し声もまったくしないのです。
この夜は、不思議に思いながらも、縦走の疲れが出てそのまま眠ってしまいました。
そして翌朝、明るくなり目が覚めて朝食を用意しているときに、三人の間でこんな話をしました。
「昨夜、他のパーティが来たみたいやなぁ」
「ああ、僕も沢山の人の足音聞いたよ」
「近くにテントを張ったのかな」
朝食を終えて、テントから外に出てみると、自分たち以外のテントは無く、それどころかあれだけ足音がしたのに、雪の上には昨日の自分たちの足跡以外は残されていませんでした。
三人の間では、このことについてあまり追求はせず、暗黙のうちに何も無かったことにして、下山を急ぎました。
このテントを張った場所は空木平のすぐ近くで、空木平避難小屋付近は、色々と不思議な現象・恐怖現象を経験した人が多いそうです。
その後、自分なりにこの「不思議な足音」の原因について合理的と思える理由付けをしましたが、それをここに書くのはやめておきましょう。
「山では不思議なことが起こる」と考えたほうが、山登りの楽しみが増えるので・・・・・(^^)
写真1:木曽駒ケ岳山頂にて。背景は御嶽山(乗鞍岳?)。
写真2:極楽平
写真3:空木岳に向かう稜線
Cross-hillさん、こんばんわ!
理由付けが気になります・・・
科学的なことなんですかね・・・
気になりすぎて、今日は寝れません・・・
maedatomoさん、こんばんは!
実は空木岳だけじゃなく、別の雪山でも聞いたことがあるんですよ。
リアルに「ザク、ザク」と足音が聞こえてきます。
雪山では不思議なことが起こりますねぇ・・・
Cross-hillさん、こんばんは。
怖いですねぇ〜
私はイモトと同じで○ビとお化けが大嫌いです。○ビは直接文字を書くのも怖いので書きませんあしからず。
実は中央ではないですが北岳で非常に不思議な体験をしたので後日日記にしようとたくらんでおります。いつになるかですが(文章力がないですので)。
それにしてもCross-hillさんの回顧録は興味深いです。私の若いころよりも熱心だしバライティに富んでいるので楽しみさせていただいております。
前後しますが、その音についてはCross-hillさんも書かれておりますが私も正体については思い当たるところがあります。でも書かないでおきますね
murrenさん、こんばんは!
北岳のお話、楽しみにしています
日記にも少し書きましたが、空木平には他にも色々不思議な現象があるようです。
いつか、原因解明(?)にまた行ってみたいと思っていますが。。。逆に腰を抜かして帰ってくるかもしれません
実はわたしもそれ聞いたことあります。
でも、「だれかションベンしてるんだろか」
「ああ、みんなションベンしすぎだろ」
「まいっか」
で、朝まで爆睡したので、結果オーライでした
DSAさん、実はこの話を書く前に、雪山で同じような経験をした人は多いんじゃないかと思っていました。
あの時はテントの中で3人でいたので、恐怖心とかはまったくなかったのですが、もし単独テント泊だったら、そして空木平の怪奇現象の話(これはかなり昔からあるみたいです)を知っていたら、相当に恐怖だったと思います。。。
こんばんわ
全く同じく79年たしか5月頃(だと)唐沢で経験しました
夜中、(相棒たちは寝ていまして)ザク、ザク
足音がするのでした テントの周りでした
よっぽどテントを開けてみようかとおもった
けど、相棒たちも寝ていますし
と思いやめました
翌朝、聞いたら彼らはわからなかったようですが…
不思議なのはテントの周りには足跡がなかった(雪の上には)
一晩中歩いては止まり、何かを探しているようでした
4年くらい前、甲斐駒(黒戸を遅くなって下山中)でもありましたよ 数人の笑い声
女性の 話しながら…
でもヘッドランプもつけず
これから登るのは? って…
最後まで人には誰にもあいませんでした
nagimutuさん、こんにちは。
やはり聞かれたことがありますか!
甲斐駒では人の話し声も!?
仲間がいれば安心ですが、一人だと怖いでしょうねぇ・・・
中央アルプスでもあったのですね。
私も同じような経験をしました。
年代も同じ頃…。80年でしたでしょうか。
友人と表銀座縦走、槍ヶ岳周辺混雑のためだったかどうか、記憶も定かではありませんが、
ダメとはわかっていた南岳周辺で雪渓があったため
テントを張りました。
夜、テントの周りを歩く足音。
人の歩幅、重量感、立ち止まる音。
「やば、見つかったか」とか
「他の誰かも来たのかな?」と考えているうちに
zzz…。
翌朝友人に確認したところ、
「起きてたよ!怖かったぁ。」と一言。
一体何なんでしょう?
後にも先にもこの経験は一度だけですが、
テントは指定されたところで張る癖が身に着きました!(笑)
maatakoutaさん、こんにちは。
テント指定地はピーク時は混雑するのがいやですねぇ。
でもこういう不思議現象に遭遇すると、逆に他の人が近くにいる方が安心ですね。
「雪渓」の近くってことは、季節的には夏でしょうか?
私が「足音」を聞いたことがあるのは、冬か残雪期ですが、夏なら雪面は固くなってることが多いので珍しいと思います。
Cross-hill さん
はじめまして。(^-^)/
安曇潤平氏の短編集に出てきそうな
不思議なお話ですね!
よろしければ、、、
続編があるならまた教えてください。
楽しみに待ってます。(*´∀`)♪
sionさん、はじめまして!
安曇潤平氏の本は私も最近読みましたが、あれほどバラエティのある不思議経験は、幸か不幸か残念ながらありません
本当に不思議だと思った経験は、この「足音」だけです。でも色々コメントしてくださった話にもあるように、同じような経験をした人は多いんですねぇ・・・
おはようございます
幕営中の足音・・やだやだ・・それは・・経験してます
忘れもしないのが、真夜中の新穂高ルートでのヘッデンの点滅と青いザック・・
電池新しいんです(^^;
雪山の夜の歩きは、超重い歩荷します。
汗にまみれて他のことを考える余裕のない状態でちょうどいいのかも・・
それでも、登山道の横に真新しい小屋を見ました。
新穂高ルートです。
思わず目をこすったら・・そこ崖でした(マジです
不思議体験・・100%視聴覚異常と理解してます。
でないと・・夜間に動けねぇよ(。。;
でわでわ
uedayasujiさん、こんにちは。
uedaさんは雪中テン泊もかなりされているようなので、「足音」を聞かれたことも何度もあるんじゃないかと思います
私も1日歩き続けて疲れきった夕方に、巨木や大岩が山小屋に見えたことは何度もあります。こういう状態でその幻覚に誘われてルートを外れたりすると、遭難の原因になったりするんでしょうねぇ。
人間は、疲れているときは、「自分が見たい幻覚」を見るっていうのを、自覚しておくことが大切ですね。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する