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アメリカ、特に国立公園などには広大なキャンプ場が沢山有ります。
そこでは、先ずは車でキャンプ場内をぐるっと回って、お気に入りのサイトを決めます。
メジャーなキャンプ場なら入り口に管理事務所が有り、そこで自分が決めたサイトのNoを伝えて、使用料を払います。
大体、8〜10ドル位/泊/サイトです。
管理事務所の無いキャンプ場なら、入り口のポストにサイト番号などを記入して現金を同封して放り込みます。
すると、夕方に公園レンジャーが見回りに来ます。
広い所なら、1つのテントサイトが300坪ぐらいで、その多くが車乗り入れ可能。
勿論隣のキャンパーは見えません。
フリーサイトも有りますが、サイト番号を決めてるキャンプ場の方が多いです。
熊情報は、管理事務所がある場合は、そこで聞きます。
管理事務所の無いキャンプ場は、入り口にベアノートと言う、ノートが吊るされていて、熊を見たキャンパーがそのノートに記載します。
例えば、何月何日何時頃、サイト11番からサイト12番を横切った、、とかが記載されてますので、良く読みます。
熊の自分のテリトリー内の餌場の周回周期は大まか1週間ぐらいといわれていて、例えば、一昨日現れたのなら、今日はこのサイトは出ないだろう、、、などと判断します。
また、直近の1週間、目撃例が無い場合、ソロソロ現れるぞ!と、そのキャンプ場をやめる時も有ります。
出現場所も判るので、日本でも熊の目撃情報が多いキャンプ場はベアノートを作ったらイイのになと思います。
熊に対するキャンプの注意書きも色々書かれていて、
食事する所と寝る場所は離せ、、
食料は木に吊るせ、、
歯磨きペーストも熊にとっては食料だ、、
化粧品の匂いも熊にとっては食べ物の匂いだ、、
などは日本と同じですが、面白いのは、
2人で食事する時は向かい合って食べろ!
と言うのがあり、その心は、
相手の肩越しに向こうから熊が来ないかお互いに見張れ、、
と言うものです。
アト、銃を使うのは最後の手段だ!、とも書かれてます。
最後に、国立公園内への入山に関して、、、厳しい所も有ります。
デナリ(マッキンリー)は、広大な本当に手付かずの自然が残ってる国立公園ですが、
ここでは自然環境と棲息している動物への負荷を最小限にコントロールする為に特に入山規定が厳しく、
事前に公園事務所に行って、自分が歩くルートを提出します。
公園敷地はマス目(と言っても広大ですが)で区切られていて、各マス目に同時に入山出来る上限の人数(結構少なかったです。4名とか)を設定していて、制限を超える時はルート変更をさせられます。
大体、この山域に入ろうと思う人は自然が好きな人なので、皆さん、良く守ってる様に見えました。
グリズリーも見ましたが、全くの自然体で、人との距離も十分離れてました。
デナリに比べて、逆に観光客が多いヨセミテとかの方が、人間と熊の距離が近く、熊も人間の食料の味を知ってて、怖い公園だと思いました。
最近の日本は、何故か熊さんが増えて来ています。
日本のキャンプ場も、熊が居る、熊が出る事を前提とした構えが必要だなあと思います。
ヨセミテの様にならない為にも。
写真は河童橋です。
この先の小梨平も熊さんの目撃例多いです。
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