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みなみ寄居駅は森の中で、駅舎以外には民家も商店もありません。HONDA寄居工場の従業員の方の通勤のためにHONDAが出資して開設された駅で、駅員さんもいない無人駅です。ただ、最近男衾自然公園や天神山へ行かれる方が良く下車される様で、手造りのハイキングマップが駅に置いてありました。駅は近代的で3階構造になっていて2階には自動改札機や券売機とジュース類の自動販売機が1台づつとホームがあります。エレベーター完備なのがすごいです。3階のHONDA寄居工場への歩道橋の先には守衛所があり、そこだけ照明が点いています。こんな駅にたった一人21時を回った誰も居ない物音一つしない、聞えるのはカエルの合唱だけ、雨がぼそぼそ降るホームに降り立ちました。改札口を抜けて”駅前広場”に出ても1台車が停まっているだけで照明もほぼ無し、駅から一番近い国道254号に行くためには漆黒の闇の細道を恐怖に耐えながら歩くしかありません。一番近いセブンイレブンとスーパーベイシアまで歩いて30分位掛かります。写真でこの”何にも無い感”を実感してみて下さい。
約1時間滞在しましたが、数本の列車を見送りましたが、誰も乗降が無く全くついにたった一人の一時間でした。本当にここに列車が停車するのだろうかと心配になる程でした。列車到着の自動放送が聞えた時は安堵というかやっと人の姿を見ることが出来る・・・やがて闇の向こうに一条の光が見えて来て私一人のために4両の列車が停まってくれました。
あの大ターミナル池袋駅から発車している幹線の東武東上線の駅でここは埼玉県だとは信じがたいです。まさにここまで徹底して何も無い”秘境駅”は珍しいかもです。でもたった一人になりたい時にはおすすめかも知れません。こんなしょうもない他愛もない挑戦でしたが、この”誰も居ない”秘境駅で過ごした時間は滅多に味わう事が出来ないかも知れません。
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