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全宇宙の銀河マップを見ると、あたかも卵を壁に投げつけた状態、冷蔵庫からドロドロのものを取り出して、手を滑らせて落とした時の状態によく似ている。
また、あまり性能の良くないワイパーを使ったときに、フロントガラスに見える、網のような形にも似ている。
宇宙の法則が、私たちの身近にも展開されている、とすれば、たぶん、それらの法則に従って、私たちも人生を送るのだろう。
星間ガスの中で物質がお互いにひかれあって、やがて集合し、星になる。
その星は内部で核融合を繰り返し、やがて巨大な星になるものもある。
なぜ大きな星になるか?
それはただ、周りに星間ガスがたまたま多くあったからである。それ以外の理由は考えられない。全くの偶然なのである。
したがって、人間の生まれつきの才能も、全くの偶然にすぎないのではないか?
それらの星々は一生を終えるときに、超新星爆発を起こし、あるものはあまりの重力の強さからブラックホールや中性子星になる。
しかし、太陽程度の大きさの星は、爆発せずに萎んで「白色矮星」という星になる。
これは星の外層が宇宙空間に放出されて、小さくなったものだ。
密度は非常に高いが、ブラックホールや中性子星にまではなれない。
なんとも中途半端な存在ではある。
人の一生も同じで、才能があって大きくなったものは、最後には大爆発して派手に消え去るが、小から中程度のものは、萎んで小さくなるだけなのではないだろうか?
私は白色矮星でいい、と思った。
萎んで、少しずつ、消えていくのだ。