道は無いが、緩やかな広葉樹の疎林で 下藪も無く 快適だ。
山頂の15m手前まで来ると、好天の週末らしく にぎやかな話声が降りそそぎ、ここから少し急になる。
ここで かねての計画を実行した。
たたんだロープをザックの雨蓋に挟み、クライミング用のヘルメットを被り、四足歩行で山頂に飛び出した。(岩の経験は無い)
予定どおりなら
頂上の人「どこから登って来たんですか?」
私「椹木谷の方から来ました」(〇〇谷と聞けば
大杉谷とかすごいところを想像するはずだ)
頂「すごいですね」
私「たいした事ないですよ」(本当だ)
一時の尊敬に 浸かろうと言う魂胆だ。
あにはからんや!にぎやかな団体と入れ替わりになり 山頂に居るのは一組のカップルのみ、ふたりは私を透明人間のように扱った。
ヤバそうな人が来たぞ!目を合わせて 噛み付かれてはいけない・・・と言う様子だ。
気まずい空気に進退きわまった!六十有余年の人生経験を持ってしても この事態を打開するすべは無い。
今のプーチンのように・・・
山頂のどうだんの木に向かい 小さく咳払いして、そそくさと下山した。
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