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昨年の10月、苗場山を越えて、憧れの赤湯温泉を訪ねた。
山口館の手前、清津川の橋まで来たら、道の無いところから人が現れる。宿のスタッフで、キノコを探して来たと言う。
食事処の囲炉裏に、自在鉤で吊られた鍋に、ナラタケどっさりの味噌汁が入っていた。
客をもてなすため、走り回って食材を集めるのが、ご馳走の語源で、その通り絶品だった。
「赤味噌だ！」少し驚いた。
即座に否定された。
「いーや、只の豆味噌だ。」
聞いてみると、大豆と麹を使った自家製味噌で、いわゆる手前味噌だ。仕込んで、2〜3年で使っていたが、コロナの影響があって、今日の味噌は4〜5年物だと言う。
「5年で、三河の八丁味噌のようになる。」
それって、立派な赤味噌ですやん。チョコッと力が抜けた。この歳になって、知らない事が有ったのが少し嬉しかった。
�［笋燭け�と風の苗場山を越えた。下り始めの30分は正面から吹き付けて、死ぬかと思った。
�∪崚魏浩瑤蓮∋哀�所の湯槽に、三種の源泉が注ぐ極上泉。これを目的にして来る人も有るが、清津川沿いの道は遊歩道を超えている。
�３凸殻郤�然遺産の森の古民家で見た囲炉裏。山口館はもっと生活感が有って、何と言っても、味の有る親父さんが陣取っていた。
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