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缶ビールを湧水や雪渓で冷やして飲んだら、さぞ旨かろうと思うが、重すぎる。
幌尻岳に登った時は、予約の要らない新冠ルートを利用した。登山口の新冠幌尻山荘まで、林道を六時間程歩くので、二泊の予定で臨んだ。
ハードなイメージがあったので、二晩を休肝日にするつもりだった。荷を軽くするつもりで。
その日は、メンテのため、管理人さんが、上がっていた。夕食前後の時間、興味深い話を聞くことができた。
さらに、歩荷訓練のつもりで、缶ビールを二ケース担いで来たと言う。
それまで壁にもたれたり、寝転んだりしていた中高年の数名が、ガバッと起き上がった。
「それは!売り物ですか?」
取り囲んで、詰問口調の中高年。
「えっ、でもまだ値段も決めてないし。」
たじろぐ管理人
「この前、飯豊で800円でしたよ。」
たたみかける中高年
「それなら、その値段でいいです。」
商談成立と言うか、押し買いである。
予定外に手に入った缶ビールは、ことのほか美味しかった。
アタック当日は、12時過ぎに小屋まで戻り、デポ品をまとめて速やかに下山した。
前夜の思わぬ缶ビールで、休肝日どころか。喉がビールになっていたのだ。
おかげさまで、6時頃イドンナップ山荘の車に戻り、レコード温泉に間に合ったし、ビールにありつくこともできた。
あの時は、頑張ったなー。
写真は新冠幌尻山荘
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