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駒ヶ根高原スキー場から池山尾根に取り付き、7時間ほどかけてゆっくり登って空木岳避難小屋に着いた。
避難小屋には栃木県から来たという、自分より歳上の先客がいた。
コーヒーを沸かして落ち着き、その人と話していると17時半ごろになってから木曽駒ヶ岳から歩いて来たという20代の若いカップルが到着した。
これでこの日の同宿者は4人となった。
私にはなぜかそのカップルが輝いて見えた。
そして楽しそうで羨ましいとさえ思った。
思い出せば自分がまだ20代の頃、世間はバブル最盛期だった。
同僚の話題は決まってクルマ、ゴルフ、そしてスキーだった。
山の話なんかしても、職場の女性はまったくの無反応。
相手にもされなかった。
職場にちょっと気になる女の子がいたのだが、その人からも
「えっちらおっちら歩いて楽しいの?」
と言われた時はショックだった。
この事を栃木から来た先客の男性にも話してみたら、その人もまったく同感だと言っていた。
今は若い女性も普通に山で見るようになったし・・・
本当に山の世界も変わったなぁと思う。
まぁ、自分はみんなとワイワイガヤガヤするのが苦手で、山に限らずどこへ行くのもいつも1人だった。
他の人の話に付いて行けなかったし・・・
酒も飲まないから飲み会も遠慮していた。
こんな性格だから結婚どころか、彼女すら出来ないしょうもない男なんだけどね。
翌朝は快晴だった。
避難小屋から1時間ほど登り、空木岳の頂上に着く。
快晴の空の下、南アルプス、八ヶ岳、富士山、恵那山、南駒ヶ岳、御嶽山、そして遠く北アルプスの山々が見えていた。
本当に見える限りの山が見えていたと言っても過言ではないほど、素晴らしい展望が得られた。
充分満足して往路を下山にかかる。
駒石で栃木県から来た男性を抜き、池山に寄り6時間ほどかけてゆっくり下って駒ヶ根高原スキー場に無事に下山した。
あの若いカップルも無事に下山しただろうか。
楽しい登山だった。
この間の山行では『暇だから、山を始めた』という人や、(コロナでキャンプ、釣りが流行っているとは聞いてたが) 下から上まで全部mon…の新品で固めた人、旦那に置いて行かれた女性などなど、私から見ても、きついのによく来るなぁ、と思うのですが。また、トンでもない時間に登ってくる人、行く人も見るにつけ、無事に目的地に着けたかなぁ、と他人事ながら思います。
私と同じような事を言われましたか。登山は3Kスポーツの最たるものですからね。
同宿したカップルが輝いて見えたのは、年齢と共に失なわれて来た若さや情熱がそこに見られたからなのかもしれません。
やっぱり若さは素晴らしいです。若い人を見ると自分もまだまだ頑張なきゃと思います。
最近はバブル最盛期の頃のように物質的な豊かさよりも、精神的な豊かさを求めて自然に親しむ人が増えましたね。
大変良い事だと思います。
確かにおっしゃる通り、危なっかしい登山をされている人も見かけますが、安全に登山を楽しみたいですね。
確かに。女性だけのグループも、カップルも。このルートは女性が多いな、しかも若い人も結構多いな・・と感じることが増えましたね。
男性に連れてこられた感じの女性は足元がおぼつかない感じもありますが、しっかりした足どりと装備で進む女性も珍しくないです。
山のお店でも若い女性をよく目にして、リタイア後に登り始めるイメージも減ったと思います。
山の美しさと楽しさを、厳しさと体力的なものを理由にして、男性はコッソリ隠し続けたのかな?などと思ったりします。
世の中色々と、その魅力に気づいた女性のほうが、ムーブメントを広げていく・・・男性陣からすると少し悔しくも?ありますが、女性が増えることで男性のマナーや、山小屋やトイレなどの環境整備にもつながることを期待しています。
アルプスに咲き乱れる高山植物を見ていると、若い女性はなぜこんなに素晴らしい世界を見向きもしないんだろうと、不思議に思った事もありました。
考えてみたら昔は山=遭難というイメージが非常に強かった為もあったかと。
山小屋も以前とは比較にならないほど良くなりました。食事もトイレも。
やはり山に限らず市場を開拓するのは女性の力ですよね。
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