この山はほとんど自然林に覆われている。
コメツガ、ダケカンバなどの自然林の中をのんびり歩くのは、実に気持ち良かった。
でも、今日はとてもいい天気。
展望がない自然林の中を歩くだけでは、何となく物足りない。
そう思いながら、櫛形山三角点峰からアヤメ平に戻る途中、裸山に寄ってみた。
裸山の頂上に着くと突然視界が開け、正面に南アルプスの白根三山が姿を現した。
私はその姿に圧倒された。
そして30年前の冬に、青春の情熱を賭けて1人で北岳に登った時の事を思い出した。
30kgを越えるザックの重さに耐えて登り、雪の上に3日間のテン泊。
頂上アタックの日、ボーコン沢の頭から見上げるような急斜面を12本爪のアイゼンを蹴り込みながら登った。
その日は微風快晴の天候に恵まれた。
頂上からは見える限りの山が見えていたと言っても過言ではないほどの、素晴らしい展望が得られた。
当時を振り返って見ると、本当によく登ったものだとつくづく思う。
もう今では冬になると、炬燵の番人をしている事が増えた。
あの頃の自分はどこに行った?
歳を取るとは、こういう事なのか…
若いって素晴らしい事なんだ。
今、同じ事をもう一度やれと言われても、もう出来ないだろう。
そしてその若い頃に情熱を賭けた思い出があるのは、幸せな事なのかも知れないと思った1日だった。
私もホントにそう思います。
先日も大きなザックを担いだ若い人を見かけました。
自分にもあんな時があったなぁ…そして楽しい登山をと願いました。
ULスルーハイカーです。
ほぼ同年齢です。(年齢は秘密ですウフフ)
20代のころから、同じ年齢でも何もしない人はいましたし、今はスマホ番も多いです。
山に行けば同年齢で一杯です。いや先輩もたくさんいる。
ただし、手の冷えがきつい今日この頃です。
荷物は極限までに軽くする。(昔の思い出で肩に食い込むキスリングなんてもってのほか)これに尽きます。あと、足元です自分は登山靴は履きません。
重いので... 片足100g軽くするだけで全然違います。(山道具では軽量化100gで1万円と言いますね)
おぉ〜、キスリングですか。
もうそのヒントだけで、同年代のお方だと分かりますね😎
私も持ってましたが、あれってパッキングが難しいし、狭い場所は通れないし。
カニ族という言葉はキスリングを背負った若者が駅の狭い改札を通る時、カニみたいに横歩きするのが語源らしいですね。
私は最近、足指の冷えがきつくて・・若い頃もそうでしたが、冬の北岳に登った時はプラ靴を履いていました。
今はプラ靴は姿を消したようですね。
おっしゃる通り、体力の衰えをカバーするためにも、軽量化が大事です。
でも100グラム軽くするだけで1万円ですか😱
先立つ物が・・(^_^;)
washiokenさんが、「若い頃の思い出はお金では得られない...」と言っていますが、
現在の思い出はお金で得られるんですよ。(あと30年は山やれないしシクシク)
...といってもすべてにお金を湯水のようには出せません。自分は、ノー〇フェ〇スなんて絶対買いません。いや買えません。モンベルやAmazonの安いやつです。
でも、山道具のキーデバイスのテント・シュラフ・靴これらには多少値を張っても軽くて性能の良いものを選べばよいと思います。
一番の軽量化は自分の体重か、お金がかかりません??
それにより体重も軽くなれば一石二鳥かと。
テントも寝袋も、昔とは比較にならないほど軽く小さくなりました。
確かに夢を叶えるには、ある程度のお金も必要ですね。
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