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2014年09月24日 20:40雑記全体に公開

「全ての男は、女である」「全ての女は、・・

22〜23日の夜間、大峯山寺の「戸閉式」を見学することが出来た。
先日、1年ほど前に、大峰の鉄山・弥山の道中でお会いしたHさんからお声をかけていただき、この式を体験する機会に恵まれた。共に、鉄山・弥山での同行となったKさんもご一緒で、ダチョウ倶楽部編成で、標高1700mの山上を目指したのは、深夜の11時40分からの山入りだった。きっと一人では心細いが、3人よれば・・、まさに何とやら・・、怖さも感じない、足元が少し心もとないぐらで、休憩も挟みながら、2時頃には山上の宿坊群に到着。そして、初めて宿坊の中に足を踏み入れ、休憩もさせて頂いた。
ここ宿坊内で、単独で登って来られた愛知県からの山伏装束の修験者さんとお会いし、下山は一人加わって、ビートルズ構成での下山となった。(で?誰がポールやねん!?ジョンやねん?)

深夜の3時から戸閉式は始まる、先ずは、社務所の大広間に関係者が囲むように集まり、順序に従い粛々と進行される。意外だったのは、ストーリーが現代風なのである。挨拶では、昨今の情勢、自然環境の変異なとが語られ、古い特別な言い回しなどてなく、私たちにも分かりやすいお話しで進められていた。もちろん、戸閉に際しての「鍵」渡しの順序などは理解に難しい部分もあったが、1300年の歴史を持つ修験道が今の時代に即しながら生き続けてることを実感することができた。

次は、上に鍵を持った人が乗った騎馬を組んで、境内を3周ほど周回して、先ずは、本殿を開錠して、皆が中に流れ込み、なんと!特別なことに、本殿内部(奥)に入れてもらえる。
通常の参拝では拝むことのできない、数々の秘仏を早足であるが見ることができる。特に、蔵王権現の躍動の姿は、奈良の興福寺の阿修羅像を初めて見た時感じた「ゾクッ!」とする感覚だった。(↓阿修羅像・あしゅらぞう)
http://www.kohfukuji.com/property/cultural/001.html
表に出れば、護摩も焚かれて、オレンジの炎が深夜の空を照らしていた。
後に、立ち会った全ての参拝が終わると、改めて、鍵が閉じられ、大峯山寺は、来年の5月3日の戸明式まで閉ざされたままとなるようである。
(「ようである。」は最後まで見てないから・・。護摩の炎を見た後、その場を後にしたので。)

この場に、立ち会う条件は、信仰・宗派は関係なく「男」であることのみである。
さてさて、ここ大峯山寺の周辺の女人結界の中は、現代をもってして、女人禁制である。
ここで、思うに・・、「全ての男は、女である」「全ての女は、女である」「人は皆、元は女である」と言うことで。この世に「生」を受けた全ての人間は、母親の体内で胎児の初期では、全員「女」としての性であり、数週間の間に、ホルモン(テストステロン) の影響を受けて「男」に変わるのである。
私の個人的な意見であるが、「男」は「女」の進化系ではなく、「男」は「女」の派生のような気がする。多くの人は、極度の恐怖、危険を感じたとき「お母ちゃ〜ん」と叫ぶ。「お父ちゃ〜ん」と叫ぶ人はめったに無いでしょう・・。人間の「生」の元は「女性」ありきです。
女性は守られるべきで、不浄な扱いでの女人禁制を形成したのではないと信じたい。
性差=ジェンダーを全てに、と言う考えも如何かと???重い荷物を運んだり、高いところのモノは男が作業すれば良いと思うんですが・・。
昨今の電車に導入されている「女性専用車両」って、その存在がジェンダーフリーに反する(性差を付けてる)のかも?と思ってみたり。また、「女性専用車両」については、法的根拠は無く、鉄道会社の希望的位置付けで、男性が乗ることが罪に問われることはありません。つまり、法的には「女性専用車両」は認められません。
また、現在の皇室典範で天皇は男系男子とされています。過去に女性天皇は存在しますが、現代の天皇陛下の職は、多忙です。毎日、法令や認可に追われています。女性天皇が同じ事を、たとえ、ご懐妊の身であっても、この職を毎日続ける必要が・・、止まれば、法令の施行も出来ず、勲位の授与も止まってしまいます。かなり条件のハードなお仕事となります。「女性」は守られるべき存在なんだと・・、思います。
 (あれれ、かなり、脱線ですね。。。)

もう一つ、修験者・山伏とは・・。
山に伏して修行し、霊力を得るとされるが、かつての山伏は腰に小刀を携えていた。もちろん、山での護身の目的もあろうが、敵対者と戦うということも有ったのでは?と思う。山伏は、局面では、「山武士」であったのでは思います。つまり、強い男であれと・・。
宗教は常に平穏ではなく、歴史的にも、高野山と吉野は敵対し、僧兵同士が戦ったこともあるとされているし。和歌山県の根来寺では、根来衆と言われる僧兵集団を組織し、秀吉と争った歴史もあり、仏教=平穏なものと考えるべきでは無いです。

まあ、他にも、様々な裏事情も散見されるが、機会があれば考察したい。例えば、大峯奥駈道、大普賢岳と七曜岳の間の「稚児泊」(ちごどまり)などなど・・。

そして、下山は、先にお話しした、愛知からお越しの修験者さんも加わり、計4名でお山をあとにした。っで?だれが(ビートルズ)ポールやねん?どれが、ジョージで、リンゴやねんと??
途中で、ご同行となった修験者さんのホラの音色も聞きながら、夜明け前の澄んだ空気の向こうの洞川(どろがわ)の町明かりと、山の向こうの奈良盆地の夜景を眺めながらの、味のある下山となった。
数日前は、台風の懸念もあったが、当日は全く雲の無い夜空で、高所で光も無い空で、オリオン座がハッキリと見えていた。それと、夜中の3時に飛んでる飛行機もあるんだね?運送便だろうか、海外からの国際便だろうか?

実に、良い体験となった。Hさん、Kさん、帰路で近鉄下市まで、ご一緒したTさん、有意義な一時を共有でき幸いでした!!!!!

また、この文中、不快を抱かれることもあろうかと思われますが、ここには、私の私見が多く含まれます。どうか、ご容赦ください。

ウィキペディア「大峯山寺」戸閉式の記載日付が間違っています。9/23です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%B3%AF%E5%B1%B1%E5%AF%BA
蔵王権現 吉野・金峯山寺のページ下部に紹介あり
http://www.kinpusen.or.jp/guide/guide_2.htm
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コメント

ゲスト
RE: 「全ての男は、女である」「全ての女は、・・
わたしもDCTさんと考えが同じかどうかはわかりませんが。
男女は、それなりに差別はあってはなりませんが、
男性らしさや女性らしさがあって構わないと思います。
(今では、らしさという表現は良くないとか。。)

それがなければ、子孫繁栄にはつながらなくなるのではないかと。
男女平等と言えど、本当にすべてのことを平等に取り扱えば(追求していくと)、どうなってしまうのかと。。
極端に、違いがなくなれば、男も、女も オカマも境界線を全部なくしてしまえ。って感じがします。
それなら、みんな、共同浴場でイモ洗いのように同じ扱いでいいでしょ。。爆。。

それこそ、ヌーディーな動物の世界に戻るのかな?

「男性らしさや女性らしさ」って言葉、昔はいっちゃん嫌いだったですけれどね。
最近では、男性でもおいしい食事作る人はいるし、お茶だっておいしく入れられる。
では、どこに女性らしさを求めるの?ってトコもありますが。

やはり、男性は、女性よりちょっこし有能であってほしいところです。
そして、守れる(頼れる)存在であってほしいです。(←ここは共通かな?)

<< 追記 >>
>もっと、数や量の平等ばかりに片寄らず、各々の適正のもとで、幅と余裕を持った社会が求められると思うんですが・・。
>前提として、無理強い、強制、決め付けは良くないのかと・・。

同感です。
2014/9/25 3:47
RE: 「全ての男は、女である」「全ての女は、・・
naminoriさん、こんにちは。

もっと、数や量の平等ばかりに片寄らず、各々の適正のもとで、幅と余裕を持った社会が求められると思うんですが・・。
前提として、無理強い、強制、決め付けは良くないのかと・・。

そういえば、沖縄の「斎場御嶽」(世界遺産)で男子禁制を導入検討と有りますね。こちらは、マナーの問題が原因のようですが。
大峯の女人禁制は、話し合いが始まったばかりの頃に新聞(マスコミ)に「開放」と先走った記事が書かれて、こじれてしまったと聞きました。
高野山でも明治初期までは女人禁制だったのですから、何れ、大峯にも変化が訪れないとも限りません。何時かは分からないし、不変のままかもしれませんが。

そうそっ、女人禁制とまでは言いすぎですが、繁盛記の高速道路の男子トイレに、オバサマたちが、大挙して入ってくることがありますよね。苦笑いで済ませますが、逆に、オッサンたちが、女子トイレに入ったら、即、事件です。
2014/9/25 18:28
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