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1つめは、お子さん達が急な坂を走っていて1人が転びその子につまづいて2人目も転んでしまった事例。
ケーブルカー乗り場すぐの舗装路で、見ると派手におでこや足を擦りむいていましたが、すぐにケーブルカーの駅員さんが出てきていたので大丈夫かな、とそのままスルーしました。
2つめはあとまわしにして、3つめに見たのは薬王院のベンチにいたカップル。
女性はビーチサンダル履いてて半そでショートパンツ。
「寒いし足痛い!もう頂上まで無理〜!」と言っていましたが、同じように軽装の男性が「大丈夫やって!頂上まですぐだし、登ったらあと下りだけじゃん」と言ってました。
女性の足の親指は赤くなっていて見るからに痛そう。
それに半そでで来ていましたがそこそこ風もあって、汗が冷えたのか唇も紫になってました。
どうしよう、どうしようと思ってすごく悩んだけど思い切って声をかけることに。
「上りはまだいいけど、下りは足が前に下がるのでそのサンダルだと足が滑るしもっと親指の股に負担がかかって痛みますよ、無理しないほうがいいです」
「山頂はここより風通しが良くて寒いのと、人多くてゆっくり座る場所もない可能性がありますよ」
とお話しました。
不躾で申し訳ないです、と言ったら「ほらー!」と女性は戻ると宣言。
すると近くで聞いていたおば様集団が「そうよぉ、その格好じゃ登れても下って来れないわよぉ」「長そでもって来ないと虫に刺されるわ」「毛虫がね、たくさんいるから気をつけて」と次々に援護射撃(笑)
「毛虫」の言葉に男性も嫌な顔をして「じゃケーブルカーで戻って蕎麦食おっか」と納得してくれたみたいです。
よかったー!*\(^o^)/*
高尾山ってハイキングや子供の遠足でも来るところだから軽装で大丈夫と思うけど、足回りだけは大切だと思います。
ビーサンだと絶対足痛めるって!!(>_<)
そして1番問題だった2番目の事例。
山頂のビジターセンター脇からもみじ台へ向かう階段の途中で、男性が足を引きずり木に捕まりながらフラフラしながら降りています。
時々止まっては右のふくらはぎをさすったりしてとても痛そう。
その少し先に、年配の男性が待っていて「体を横に向けて降りればいいんだよ」「早く来いよー」と声を上げていました。
私の方が後からでしたがすぐに足を引きずる男性に追いつきました。
「大丈夫ですか?」と声をかけると「途中で足がつって……」とかなりキツそうでした。
でも先にいる年配の男性が「大したことないよ、もうすぐなんだから根性みせろよ!」とか言ってきます。
ふくらはぎがつっつたなら下るより登る方が楽だから戻った方がいいのでは?と聞くと、足を痛めてる男性ではなく年配の男性が「もう下りが終わんだから大丈夫だよ」と陽気にいいます。
男性はその人に逆らえないようでよろよろしながら1歩ずつ階段を降りていこうとします。
とりあえずポールを出して、使ってくださいと男性に渡し一緒にゆっくり降りました。
降りたところは山頂方面ともみじ台への登り口にあるちょっとした休憩ができる広場で、ひとまず男性にベンチに座ってもらう。
「元看護師で、整形にもいました」と伝えて痛めてるふくらはぎを軽く伸ばしたりしてみました。
年配の男性は「こっから一丁平までいって戻ってくるだけだから、こいつに山歩きを教えてやりたいんだ」と終始ご機嫌な感じ。
山頂で持参してきたアルコール飲まれてきたそうです。
機嫌を損ねないようににこやかに話しかけどのルートで行くのかを聞くと、先日私が途中で引き返そうかとも思ったあの右の山道を行く予定だそう。
いや、この足じゃ絶対無理だわ……
少し伸ばしたりするだけでとても痛そうな男性。
軽くマッサージをして、アレルギーがないことを確認したのち、湿布を貼りました。
トレッキングポールも何も無い小さなリュックだけで、救急セットも持ってないそうでした。
お二人の関係は「お嫁さんのお父さん」「婿」で、親交を深めるためお父さんが高尾山へ連れてきたとのこと。
お父さんは「一丁平への山の道」に昔、先輩に騙されて登ったことがあるといい、「あの時の苦労を婿さんにもさせてビックリさせてたい」とのこと。
高尾山にこんなところがあるなんて!と言って欲しかったそうです。
しかし、この足では無理です。
「残念ですがまた体調が良い時に出直した方がいいと思います、今日はこのまま戻られた方がいいでしょう」と伝えると足を痛めた男性はほっとした様子でしたが、お義父さんの方は納得行かない様子。
「チョロっと登ってすぐ降りてくるし、山頂までいけば救急車も来れるだろ?最悪そこまてくらいなら背負って連れて戻るよ、ははははっ!」
その言い方にムッとしちゃった私!
「普段ご自宅でも足がつったからと救急車呼ばれますか?呼びませんよね?ここでも同じです。いまなら戻れるのに無理をして悪化させた挙句に救急車呼べばいいやって考えはおかしいですよ」
(ほんと、ちょっとした事で救急車よんでしまう人が多くて平時でも大変なのに、このコロナ禍では尚更!)
「山岳保険入ってますか?この足で踏み外してレスキュー呼ぶことになればかなりかかりますよ、大丈夫ですか?」と脅しもしてみる。
「足がつるのは筋クランプという病名があるほどちゃんとした怪我です。ちゃんと手当しないと一週間以上、痛みが続いて日常生活に支障が出ることもあります」
お婿さんのほうは「お義父さん、僕の歩き方が下手で申しわけありません!」と平謝り。
しぶしぶと言った感じで2人はそのまま山頂へ戻ることにしたようです。
塩タブレットを渡し、水分をよく取るように伝えました。
ドリンクはリュックに入っていて立ち止まって出す暇がなくほとんど飲まずに来たらしいこと。
お義父さんは何故か手にハイドレーションパックを下げて歩いてらしたので適宜、飲まれていたのでしょう。
初めての高尾山でお婿さんはついて行くのに必死だったようで、ストレッチもしてないし足がつってからもあまり休めず歩き続けてきたそうです。
「この位で休憩かー?」と言うお義父さんのこれは、立派なパワハラじゃないでしょうか??
私は1人で登っていて心細く不安になったりしたので、誰かと登るのは楽しいだろうなーと思っていました。
でも今回のお二人に遭遇して、相手のことを考えられない人と一緒に登ったら遭難してもおかしくないな、と思いました。
薬王院で出会った薄着、ビーサンのカップルのようにどちらも予備知識なしで来てしまうのも怖い。
お義父さんとお婿さんみたいに、お義父さんはそこそこ知識がありそうなのに、まったくお婿さんをフォローしてあげないのも怖い。
たぶん、カップルよりたちが悪いです。
山を知ってて、無理をさせてたり自分のペースに合わせさせようとしたりしてたから。
自分より若いんだからこのくらい楽勝だろう、とお話の中で何度か聞きました。
でも若いとか関係なく、山道を歩くのは「慣れ」だと思っています。
お二人の関係は下山したあとも続くので部外者が余計なことを言って気まずくさせてはいけないと、そういうことは言わないで我慢していましたが、どこかにぶちまけたいーー!と思ってここに書きました💦
複数の人とワイワイ登山するのも楽しそうです。
だけど、ペース配分が難しそうですね。
そういうのはみんなの体力などを考慮してリーダー?みたいな人が決めるのでしょうか?
以前ここで「高尾山でラーメンを食べる」という集まりがあった日記を拝見して、そういうのいいなぁ!と憧れました。
高尾山が好きな会とかあればいいのにとも思いました。
でもヤマレコにそういうサークルとかグループを作るシステムがないのは、もしかしたら集団で山登りをするのは難しいからなのかな?と。
大学のサークルとかでみんな知った顔でレベルも分かりあってる場合はいいけど、初めましての方がいる場合は難しいのかもしれませんね。
はじめまして。
日記、拝見しました。
どのケースもSakura-sanの助言で大事に至らなくて良かったですね。
高尾山は気楽に行けるイメージなので、こういうことが多いのかも知れませんね。
私も50歳を超えてから山登りを始め、山の楽しさを知り始めたところですが、決して無理はせず、(努力はしますが…)家に帰るまでが山行と思って登っています。
お婿さんを連れて登ったお義父さんもあまり山のことを分かっていないようですね。
みんながみんな同じ体力や運動能力を持っている訳じゃないですから、グループで登る時は、1番経験の少ない人、体力のない人に合わせるのが基本だと聞きました。その通りですよね。
適切な助言に拍手です👏👏
Sakura-san様
四回目の高尾山登山大変お疲れさまでした。
そして何よりも今回は適切なご対応に敬服しました。(登山そのものはデビュー直後なのかもしれませんが、”登山”に対する一連の装備品のご準備や、登山に対するお心構えは既に熟練者の域なのかもしれませんね。)
さて登山中の「足攣り」はとても厄介なものですね。私も今まで何回か経験していますが、北アルプスでは山頂まであと残り20mほどの所で突如今まで経験したことのないような激しい痛みを伴った足攣りにあい、全く動くことが出来なくなった経験がありました。
幸い30分ほどマッサージを続けていたら徐々に足も動くようになりましたが、すぐ目の前にある山頂は諦め、攣った足をかばうように、カニのように横歩きをしながら少しづつ下山してきました。
Sakura-san様は看護師のご経験があるとのことですので、既にご存知かもしれませんが、足攣り用の薬として「ツムラ漢方薬甘草湯エキス顆粒」というものがあることを、このヤマレコの日記を通じて知り、以後登山の際は必ず持参するようにしています。
幸いその後は登山中に足が攣る経験は無いのですが、持参していることでとても安心感を持つことが出来ました。(本当に効果があるのかはわからないのですが…)
今後もsakura-san様のレコや日記を楽しみに拝見させていただくとともに、今回の一連のご対応に登山愛好者の一人として深くお礼申し上げます。
①子供達がふざけて走り怪我をする、これは良くある事で、他の人を巻き込まなくて良かったです。親の言い聞かせの問題も有りますが、親自体が、登山でなく観光気分だったのでしょう。
②登る前に彼女がビーチサンダルなら辞めるべきですね?︎
痛いし、寒いからと嫌がってるのにそれでも登らせる。
自分が頂上行きたい事しか頭に無い彼氏、もう次のデートは無いなこのカップルと思ってしまった。
③このお義父さんはただ自分の自慢をしたいだけですね。
しかも足が攣ってるのに無理矢理…。
きっと家に帰ってからも「あいつは、情け無い、俺なんか…」とか又言ってるんでしょうね。呆れました!
本当パワハラですね。
Sakura-sanの勇気ある助言でカップルの彼女も足が攣ったお婿さんも助けられましたね。
周りの人も無理だよと思っててもなかなか自分からは言い出せ無かった様です。本当どれも大事に至らなくて良かったです。
コメントいただきありがとうございます。
梅雨入り前で、GW自粛していた方々が羽を伸ばそう!と思って来られてたのかなと思います。
私でも登れる山なので若い方は余裕って思われてるのかもしれませんが、やはり足回りとか最低限のことは考えないとダメですね💦
まだ人に助言できるほどではないし、出しゃばったかなぁと今も思っていますが言えてよかったのかな。
おうちに帰るまでが登山です!を心に、私もこれからも気をつけて登っていきたいと思います(*^^*)
・登山は準備段階から常にリスクマネジメントする事。
・登山の最優先であり最大の目標は無事下山である。
この二つが出来ていない人は、どれ程難度の高い山行を達成しても登山者では無いと思います。
Sakra-sanさんに以前「あなたは良い登山者になりますよ。」とお話しましたが、あの時既に二つの要素を備えている感じが伝わってましたから。
看護師経験おありだったのですね。
なるほど納得です。
リスクマネジメントと命が最優先って医療でも似てるでしょうから。
Sakra-sanさんは既に立派な良い登山者ですね。
あ、件の義父さんはどうかな💦
登山者心得、気付いて欲しいね。
コメントありがとうございます。
私なんてまだまだ高尾山初心者で偉そうなこと言える立場では無いのにでしゃばりかなぁ、余計なことかなぁと言葉にするまですごく悩みました💦
登山者としではなく、元看護師としてなら言えるかなとか自分への言い訳がなかなか大変でした(笑)
でも前回、自分自身がとてもしんどい思いをしてこのまま先に進んで下山できなければ遭難だ!と思った経験から、やっぱり無理して欲しくないなと。
救急車やレスキューもいますが、本当に必要な人のところに行けるよう、とても悔しいけどやり遂げられなくても諦める気持ちも必要ですね(TT)
足つりにはツムラの芍薬甘草湯!
昔から聞きますね。
私もこの前アドバイスいただいて、薬局いったのですが顆粒しかなくてまだ買ってないのです(子供みたいでお恥ずかしいのですが、粉薬がとても苦手で💦)。
葛根湯とかは錠剤も出ているので、芍薬甘草湯も探してみようと思います(*^^*)
コメントありがとうございます。
高尾山の舗装された1号路を走っていくお子さんは今回に限らずみかけました。
急勾配なので楽しいのかもしれませんがそのままの勢で転べば怪我をしますし、登ってこられてる方にぶつかることもあります。
親御さんは叱らないのかなぁと思って見てます💦
ビーサンカップルはほんとに「気軽に行ける高尾山」を鵜呑みにして来たようです。
「ケーブルカーで頂上までいけるんじゃなかったん?」とか言ってました💦
私だったら次のデートはないなぁ(笑)
最後のお義父さんは、たぶん婿さんに対してマウント取りたかったのかなぁ?と思いました。
家で言ってそうですよねー「情けなかった〜!」とか。
でも一丁平の細くて足場の悪い山道で立ち往生することにならなくて本当に良かったと思います。
ハイドレーションを持ってらしたので、山なれてるのかなぁ?と思ったけど💦
私も、日記ではスラスラと書いていますが実際に声をかけるまでは心の中で葛藤がありました。
余計なお節介じゃないかな、とか(>_<)
でも山登りでは初心者ですが、元医療従事者としての助言ならいける!と自分を説得してお声かけしました。
なかなか勇気がいりますよね💦
コメントいただきありがとうございます。
そして最大に褒めていただいて、めっちゃ照れてます!
まだまだ若輩者だし、初心者で自分のこともままならないのに他人の世話やいてる場合か?とか思うこともあるし、もしかしたら相手の方は私よりずっと経験のある登山家かもしれないと思うとちょっと迷いました。
でも医療従事者としての立場からなら気を悪くされないかな?と思って「元看護師」を印籠に使わせていただきました。
良い登山者になれるかなぁ、なりたいなぁ(*^^*)
まだ迷うこと、悩むこと、工夫すべきこと、改善すべきことがたくさんありますが、少しずつ自分カスタマイズして行けたらいいなと思っています(*^^*)
Sakura-sanさん、こんにちは。
遭難するかもという方々を助けてくれてありがとうございます。
私も何度か危険そうなハイカーさんに声をかけましたが、いずれも勢いで来ちゃった系でした。
グループ登山は力のある人が引っ張っていくよりも、力のない人に合わせるものです。
我が家は夫婦登山がメインですが、体力のあるダンナはいつも後ろから見守ってくれています。
他の方へのコメントを見て…芍薬甘草湯エキス配合の『コムレケアゼリー』と言うのが売っていていつも持ち歩いています。ゼリータイプなので顆粒よりは飲みやすいかも。
コメントありがとうございます!
高尾山なんか特に勢いで来ちゃった!みたいな方が多いと思います。
私もちゃんと登る前のイメージは「ケーブルカーで山頂まで行ける山」でした。
実際は山頂までどころか、中腹の薬王院までも行かないんですけどね💦
やはり複数で登る時は遅い人、初心者の方のペースに合わせるのがいいですよね。
詳しくは知らなかったけどどう考えても無理してついていくのはアカンでしょって思ってました。
芍薬甘草湯のゼリーはいいですね!
つるんと行けそう!
探してみます、良い情報をありがとうございます(*^^*)
Sakura-sanさん、こんばんは。
先日は私の日記へのコメントありがとうございました。
元看護師さんだったんですね。
勇気のある声掛けで、本当に素晴らしいと思います。
私も心配な時は、お節介かなーと思いつつも、なるべく声を掛けるようにしています。
やっぱり、山は気の合う仲間と登るのが楽しいと思います。
もちろん、一人ならそれはそれで楽しいですけどね。
ちなみに、ヤマレコにもグループを作る機能がありますよ。
トップページ上のメニュー → その他 → コミュニティ または グループ
をチェックしてみて下さい。
いつか何処かのお山でお会い出来たら良いですね!
enosukebe様
コメントありがとうございます!
お声かけるの、迷いますよね。
小心者なので「はぁ?知ってるし!」とか言われたら怖いなぁとかビクビクします💦
ヤマレコにグループ機能があったのですね!
早速見てみます!
チーム高尾山とかあれば速攻入りそう(笑)
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