やってしまってから一週間以上経つが、実は日光白根山で左手の人指し指を剥離骨折してしまった。
今後の自分への戒めの意味を込めて、以下に記す。
普段、トレッキングポールをダブルで使って歩いているが、登りは短めにストックを持ち、下りはストックを長めにして使っている。
ところが、怪我をこしらえてしまったときは山頂までの登りの途中にある一部の下り勾配部分だったため、「また登りになるのだから」と短めにしていたストックをそのままの長さで使っていたのだが、それがいけなかった。
短いストックの長さを補うため、指をストックの天辺に載せて下っていたのだが、ふと足を滑らせた弾みで、ストックがその天辺に載せていた左手の人指し指を押し上げてしまい、結果、指を反り返るように曲げてしまったのだ。
つまり、手で握りこぶしを作るときとは逆方向に曲げてしまったのである。
四六時中痛む怪我ではなかったが、それでも人指し指をある方向に曲げると顔をしかめるような痛みが走った。
また、翌日、手の甲が腫れ上がったため、その後整形外科で診てもらったところ、人指し指の付け根に位置する骨の一部が裂ける剥離骨折と診断された。
早めに治すのなら別だが、幸い、長期安静を保てば治るもので、日常生活に著しい支障をきたすものではなかったので自分の治癒力に任せて今に至っている。
顔をしかめるような痛みはそれほどなくなったので、一ヶ月後には治っているかもしれない。
下りでの足の置き方など、他の要因もあるのだろうが、一番の要因はストックの誤った使い方で起きた怪我。
一般に、山での怪我というと骨折(完全骨折)や捻挫、打撲、切り傷や擦り傷といったものを思い浮かべるが、こういう怪我もありうるのだということを身を持って知った一幕だった。
認識の甘い点を鋭く突いてくるのは、さすが山である。
山でする怪我としては軽微な部類に入るのだろうから幸いであったが、「道具はシチュエーションに合わせた正しい使い方をする」という教訓を学んだ。
今後、気をつけたい。
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