ウイークデイで登山者の姿は少なく、紅葉は過ぎつつあるが木の葉が落ちて林は明るく、やや冷たい風は汗ばむ体にはむしろ爽快。
山頂から、末期癌のため緩和ケア病棟で時間を過ごしている古い山友達に携帯メールを送った。
自由をほとんど失っている友人に、健康を見せ付けるかのような山頂メールを送ることには、当然、大きな躊躇があったが、最近になって送りはじめた。
出来るだけ何かとメールを送り、病室にも時々顔を出して昔話などをし、一度は医者の許可を得て彼を車椅子に乗せて近くの温泉銭湯に行って一緒に入った。
この程度のことしか出来なくなった友人として、他に出来ることも考え付かず、山に行っても友人のことを忘れていない、ということを伝えたかった。
彼からはすぐに「天気が良くて気持がいいだろうな」という返信が届いた。
彼がどんな気持ちでこのメールを送ったのか、想像もできない。
今は、奇跡が起きることを願うばかりだ。
登山記録⇒
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-83425.html
umetomosanさん、こんばんは。
末期癌の友人への見舞い、手紙、電話、メールは、いつ・どういうふうにするか難しいですが、理由をつけては訪ねたり連絡されたりされるのがいいと思います。
小生、今でも悔んでいることがあります。
4年前のことですが、千葉県の松戸に住む先輩で兄貴のような存在だった方が癌で亡くなりました。
亡くなるひと月ほど前、大阪から東京へ出張した日に有楽町で呑む約束をしておりましたが、夕方その先輩から電話があり、有楽町まで出ていく自信がないので家に来てくれとのことでした。
会議終了後自宅へ伺い、一緒に走った「札幌市民マラソン」や「皇居10kmレース」などの話に花が咲きました。
話の途中でその先輩が「あなたと会えるのはこれが最後になるかもしれない。できれば泊っていってくれないか」と言いだしたので、「何言ってんですか。来月も会議で東京へ来ますからその時は有楽町で呑みましょう」と言って最終の新幹線で大阪へ戻りました。
そして、2週間ほど経った朝、奥さんから亡くなった旨の連絡がありました。
あの夜泊っておけばよかった、あるいは土日に見舞いに行っておけばよかったと・・・。
不謹慎かと思いましたが、小生の経験をコメントさせていただきました。
umetomosanさんのご友人に奇跡が起こりますよう陰ながらお祈りいたします。
コメント、何度も読ませてもらいました。
悲しくとり返しのつかない、それだけに大変つらい思い出ですね。
正直に言って、私も、あとになって、もう少し何かできなかったのか、という思いに囚われるのでないかと考える事があります。
とは言っても、こちらの思いを一方的に遂げることで、相手に思わぬ苦痛などを与えてしまうこともあるので、難しいことですね。
この年齢になると、多分、身近にこのようなことが増えていくと思います。
とにかく、これからも出来ることを、慎重に続ける積りです。
ありがとうございました。
こんばんは umetomosanさん。
写真の色づいた葉が綺麗ですね。
冬になると雪が降り、景色も単調なりやすいので、今の色のついた葉や
青空などメールで送ってあげてください。
>健康を見せ付けるかのような山頂メールを送ることには、当然、大きな躊躇があったが
いえいえ、umetomosanさんのお気持ちを察してくださってると思います。
昔話でも楽しく笑いながら過ごせる時間があると、病気の不安は薄れるものです。
ずっと病室の中で天井、入口、窓、壁・・・何の変化もないところで過ごしているのですから
umetomosanさんがお見舞いに来てくれるのを楽しみにしていると思いますよ。
私も奇跡が起こることを祈ってます
暖かく心のこもったコメント、ありがとうございました。
嬉しく拝見しました。
pippiさんの
「昔話でも楽しく笑いながら過ごせる時間があると、病気の不安は薄れるものです。
ずっと病室の中で天井、入口、窓、壁・・・何の変化もないところで過ごしているのですから」
とのコメントを拝見して、pippiさんにも入院された経験があるのかな、と感じました。
仰るとおり、これからも、できることを、相手に負担をかけないように注意しながら続けたいと思います。
ありがとうございました。
どうぞお元気で山をお楽しみ下さい。
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