増水で流れ込んだ後は結構大きな池になりますが、段々水が減って、小さな細切れの水溜まりになって行きます。が、冬でも完全に干上がる事はありません。
増水した時、多摩川は結構な急流になりますが、その窪地は水が淀みます。なので、居るのが楽なのか、急流に流されてか、鯉が紛れ込む事があります。が、一旦入り込むと減水後は出られません。増水時も下流側は草藪の浅い流れで、上流側は結構な流れになりますから、出るのは難しいでしょう。
梅雨時はともかく、梅雨明け後の直射日光を浴びると、段々水は干上がり、水温も結構高くなります。そうなると鯉も苦しそう。水面で口をパクパクさせてます。で、数日すると哀れプカプカ浮いているハメになります。で、更に数日すると、カラスかコサギか或いは他の獣かに食べられちゃったのか?、綺麗さっぱり痕跡がなくなります。
いるのが大変な所を避け、居心地の良い所に逃げ込むと、ジワジワ追い詰められて、最後は身を滅ぼす。で、何事も無かったようにいつもに戻り、世の中は回って行く。なんとも哲学的というか教訓的な自然の造形。安易な方に流れるとロクな事はないと教えてくれているよう。去年の梅雨時に気付いたのですが、今年もこの前の雨で数匹紛れ込んでいました。その間に紛れ込んだ鯉はいません。鯉が紛れ込む条件が整うのは、年に一二回位しか起こらないようです。
かわいそうではありますが、これも自然の輪廻。そもそも水の中に入って行ける格好で散歩してません。散歩で通るつど、寄って見守って行くだけにしてます。
写真左:
上流側の増水すると水が流れ込む所。後方多摩大橋。
写真中:
二週以上経って減水した池と言うか水溜まりというか。
写真右:
哀れ、紛れ込んだ鯉。草が生えているのから解るように、減水すると水が無くなる所。
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