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いつも九重に行く時、阿蘇にある国造神社の夏の祭り「御田祭り」がずっと気になっていました。参道に写真が掲示されています。とても魅力的な祭りのようです。毎年7月26日となっています。日曜日と重なって御田祭りに行けるじゃないか!
大会の延期で行くことは可能になったのですが「祭りも中止」の可能性もあるので、すぐ国造神社に電話で問い合わせると「地域の小さなお祭りですから実施するかどうかは当日の朝に決定します。近くに駐車場はありませんよ。」とのことでした。
26日は風もなく祭りがあることを確信して家を出発。阿蘇は少し小雨がぱらついていました。
農道に車を停めて、御田祭り(神様が神社から出て、田んぼの稲の生育状況を見に行く行列)を見に行きました。
この行列のハイライトは、御仮屋までお供え物を運ぶ「宇奈利」の皆さんの行列です。それを目当てにたくさんのカメラマンの方々がやって来ます。まぶしい夏の日差しの中を青々とした田んぼのあぜ道をお供え物を頭にのせて静々と歩く白装束の宇奈利の皆さんの色のコントラストは見るものに強烈な印象を残します。
イメージとしては、こんな感じです。
http://blowinthewind.net/digitalshot/shot83-aso.html
カメラマンが集まっている御仮屋付近に行ってみると、近づくにつれて鋭い視線を周囲から感じるようになります。ベストポジションのあぜ道には何十人ものカメラマンが超望遠レンズの凄いカメラを構えています。田んぼの緑と阿蘇山を背景にした「ベストショット」と思われる道の付近は「その辺をウロウロするんじゃ〜ないよ。」というカメラマン達の強烈な殺気を感じます。周囲を見回して皆さんに迷惑をかけないと思われる場所で、しばらく状況把握に努めます。
遠慮ばかりしていては写真は撮れないし、かと言って「地雷原の中をスキップする」ようにベストポジションに突っ込んでしまえば、皆さんからの集中砲火を浴びてしまいます。「まあ、初心者としてはこの辺が限界かな~。」という場所を見つけて行列を待ちます。太鼓の音と共に行列が近づいて来ます。
イメージしていたよりもずっと神々しく、地域と一体化した素朴さにとても好感が持てました。我々のように興味本位で写真を撮りに来ることが、地域の方にご迷惑をおかけしている面もたくさんあるんだろうなあ〜、とも感じました。
いよいよ目の前を行列が通過していきます。
心配した通り、ベストアングルの危険な場所に何も気づかずに立っている人がいます。カメラマン達から「そこ!どいて!」と罵声が飛び交います。まあ、「すいませ〜ん、どいてくださあ〜い。」程度がいいかと思います。
いつまでも続いてほしい素晴らしい祭りでした。
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