紅葉と雪の上高地の朝

10月24日、松本駅6時23分発の電車に乗ろうとタビホテルLit松本からコンビニに立ち寄ったあと松本駅まで歩くと駅の電光掲示板は、気温3℃を知らせてくれた。上高地に行く前にこの気温かと思いながら階段を上がって駅の中に入ると、どのように松本電鉄の列車に乗るのか解らず、駅の改札の人に聞くと、松本から電車は出ていないので、券売機で上高地までの切符を購入して代行バスに乗るように言われた、言われた通り券売機で切符を購入して、駅の反対側にあるロータリーに下りて代行バスを待った。代行バスの行先は、渚と言う駅で、バスが走った距離は、1kmもないところだった。渚駅で待っている電車に乗って、掲示物を見て解ったが、小さな鉄橋が損傷したのが原因だった。
電車に乗ると車窓から、雪化粧の山々が朝日を浴びて少し赤く光っているのが見えて、今日の上高地行きの期待を膨らませてくれた。新島々からバスに乗って大正池の停留所で降りたときには、空には雲一つ無かったが、太陽の日差しは東側の山に遮られて上高地に届いていなく、その分とても明るい焼岳と穂高の山が見えた。手袋をしてもその効果が感じられないほど冷えきった手を握ったり開いたりして暫く歩くと、河童橋の手前ぐらいでやっと日が差し込んで暖かくなって来て少しホッとした。河童橋の手前で、Youtubeで見た、赤黄色になった唐松の景色を期待したが、唐松は霜で白くなっており、光りもしっかり届いていなかった。帰りにしっかり見届けようと思ってそこで長居せずに通りすぎた。河童橋からは、岳沢側を通って明神小屋に向かい、明神小屋でアンコの入ったおやきとコヒーを飲んで休憩した。
明神小屋からは、ペースをあげて徳沢までいき、ちょっと早く到着したので、さらにペースを上げ欲張って横尾まで行くことにした。横尾には、徳沢にはなかった雪が少し残っており、「数キロしか離れていないのに違うなあー」と少し驚かされた。
横尾で山菜うどんを食べて、早いペースで、一気に引き返すと、明神小屋を過ぎると多くの海外の若者とすれ違い、「彼らのコミュニティーでは、上高地が話題になっているのかな？」と思わされた。河童橋に着くと多くの人で溢れているので、先にバスの席を確保するためにバス乗場に行った。狙っていた、14:40発のバスがすでに満席で、その後のバスがその時点から1時間以上先だったので、唐松の紅葉の風景をあきらめて、バス停でお客さんを乗せ始めている14:05発のバスに乗ることにして、ソフトクリームではなく高菜入りのおやきと缶コーヒーを買い込んでバスに乗った。

大正池　8:15
明神小屋　10:20
横尾　11:50
徳沢　12:45
明神小屋　13:18
上高地バス停　13:55