朝御飯抜いて丹沢大山へ

昨日、Youtubeで山に関係する動画を観ていたら、山野井泰史に関する動画が一覧にあがってきた。昔テレビで観た番組かなと思い観てみるとまさにそれで、奥さんの妙子さんを含めた3人で白夜の季節にグリーンランドにある壁を登る話を主題として、その5年前に夫婦がガチュンガンで雪崩に会い、生死の狭間を切り抜け結果的に夫婦二人共に凍傷で手足の指を何本か失った壮絶な話が伏線となる話だった。この番組は、10年以上前の番組で一回しか観たことがないにもかかわらず、はっきりと内容を覚えていることにビックリした。この動画の影響を受けて、Kindleで、彼の本「アルピニズムと死」を購入した。
昨日のお昼までは、今日天気の良い会津駒ケ岳に登るつもりだったが、宿泊先が思ったエリアにとれなかったので、丹沢の大山に行くことにした。大山は今回が始めてとなる。家で準備するときに山野井の話に影響を受けて、いつもよりも少し自分に負荷をかけることにした。いつも山に行くときは朝食をとるが、16時間断食もかねて朝食はとらないことにし、20Lのザックに負荷として２Lの水を入れたペットボトルを詰め込んだ。朝、いつも乗る特急より約30分遅かったせいか、秦野駅のバス停は、鈍よりとした天気にも関わらずヤビツ峠に行く人が列を作っていた。蓑毛に行くバスもそれなりに混んでいて、今年の夏、この行き先のバスに乗っていたときの違いは、混んでいること以外に乗客の多くが楽しそうにしゃべっていることで、それが見れすごく嬉しかった。
蓑毛から大山へのルートは大倉から塔ノ岳に登るルートに似て、南側から頂上に向けてほぼ真北に直登する結構勾配がある道だった。いつものように息が上がるまでペースを上げて登ると、人の列を大股で抜いていかないといけなかったこともあり、頂上手前では、足が上がらなくなるほどになっていた。大山の頂上には売店と神社があったので神社で手を合わせて、売店で暖かいコーヒーを頼んで、平塚？の町と海を観ながら一休みした。
帰りは、ヤビツ峠経由で蓑毛まで下った。ヤビツ峠の新しくできたカフェのソフトクリームに後ろ髪を引かれたが、それを振り切って降った。蓑毛からのバスの時間を確認していなかった為、ちょうど目の前でバスに発車され、その後20分程度下ったところにある、久保というバス停でバスに乗り込み秦野駅に向かった。いつものように途中下車して、食事もせずにサウナを２サイクル回したが、得にしんどくなったようなことはなく今後丹沢に来るときも、同様に朝食を抜きで、身体にちょっとした危機状態を体験させ、生命力を引き出そうと思う。

8:50　蓑毛
9:50　分岐
10:25　頂上　立派な神社　コーヒー
11:20　ヤビツ峠
11:58　蓑毛　目の前でバスが出発した
12:20　バス停　久保