室堂は期待していた通りものすごく明るく、日差しで体感温度は快適だった。早速、雷鳥沢の方に向か歩き始めると、ザラメ状の雪で少しスベったが、昨日、靴のサイズに合うように六角レンチで調整した6本づめのアイゼンを付けるつもりは無かった。昨年その必要性を全く感じなかった為だ。
左の人差し指に着けているOura Ringが教えてくれた今日のコンディションスコアが52であまり良くなかったので、体調と相談しながら、しばらく進んだら、コースを間違えていることに気づき一旦引き返した。15分程度のロスだ。雷鳥沢から富士ノ折立までのコースは、標識がなくても天気がよくピークや尾根がはっきり見えるので、迷うこと無く自分の好きな雪の上のルートを歩いた。解放感の中歩いているとテンションが上がって、気になっていた足の筋肉痛も気にならなくなっていた。勾配が上がっても予想通り、前に登った人の足跡が固まっているので、アイゼンなしで十分歩けた。稜線に上がる手前で雪はなくなるのだが、雪のある部分の最後の登りは、正午近くになって気温が上がった為か、雪がさらにシャバシャバになり体力を消耗させ、登るのに時間がかかった。今回の登山はひとつの挑戦があった。それは、これまで3週間糖質制限している状況で朝起きてから下山までお茶と豆乳しか飲まないと言うものだ。そのおかげで、大汝山に着いた頃は完全にエネルギー切れで、「もうダメだ。下りで怪我しないように諦めよう。」と呟いて非常食のビニール袋を開けた。ビニール袋を開けるとすっかり飲むことを忘れていたのでキッコーマンの200mlの豆乳が入っていたので「おおー、これがあったと」と喜んで、早速飲んだら、かなり回復したように感じた。精神的なものから来たのかもしれないが、僕の自律神経は、お茶と豆乳を数分で区別したようである。
元気になって雄山のピークを踏むと近くに回り360度何の山が見えるか示してある丸い石のテーブルがあった。それをみて始めて、槍?穂高まで見通せていることに気がついた。まさに今日は、360度のパノラマが見えた。去年より見通しが良いラッキーだ。
雄山からの下りはエアリアを忘れたので、ペース配分が解らなかったので少しペースが上がった。一の越の小屋からは室堂まで雪のである。ザラメの雪は、砂地と同じ感覚で、富士山の砂走りにように走って降りた方が楽なので、半分ぐらい走って降りた。お陰さまで、雄山か室堂まで約50分で降りることが出来た。たぶん、この爽快な下りがやりたくて来年も来ると思う。
室堂発 8:30
富士ノ折立着 11:35
雄山着 12:20
室堂着 13:15
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