穏やかすぎる秋の薬師岳 その１

毎年のことだが、その年の年初に年内の有給休暇を全て適当に決めてシステムに入力する。今週末は、その予め決めていた有給休暇日の11日(月)を含めた3連休だった。先週末の時点で天気予報から判断して、月曜日の休日を金曜日に変更し、今週末の山行に備えた。いつものように2日前の水曜日に金曜日からの登山の行先を検討し、先週諦めた北アルプスの薬師岳にした。
10月8日、朝7時から営業していた、KUROBUTAレンタカーでAquaを借りて、折立の登山口を目指した。予定より1時間遅い9時に到着して、間もなく出発した。稜線上の太郎平に上がるまでのエアリアのコースタイムは5時間で、その通りに歩くと太郎平着が14時になる。登山天気のはAランクであるが、午後からガスがかかることを想定して早めに稜線まで登ろうと速いペースで森の中を登った。一生懸命登っている途中、会社のiPhoneが鳴ったので出ようかどうか迷ったが、次の休憩まで電話をするのは保留した。暫くすると視界が開け、エアリアで示してある三角点に着いた。考えてみると、会社のメール(Outlook)の不在通知を入れていなかったので、重要な連絡は折り返すしかないなと考えたので、三角点での休憩でiPhoneでメールをチェックし電話を折り返してほしいとTeamsのチャットでメッセージされた相手に電話を折り返した。三角点を出発し回りを遮るものがなくなっても、風はなく、信じられないくらい穏やかな天気なので、太郎平までTシャツのままで登った。太郎平まで出ると東側の稜線が視界に広がり、水晶岳、鷲羽岳、遠くに大天井岳か常念岳か穂高岳？が綺麗に見えた。
太郎平でコーヒーを頼んで休憩した後、薬師小屋に向けて出発した。キャンプ場を過ぎると小さな沢沿いの急登となり、それが終わると視界が広がり、薬師平という開けところにたどり着いた、薬師平からはどこから見ても一瞬で識別できる槍ヶ岳が意外と近くに見えたが、このときが結果的にこの日の最後の槍ヶ岳だった。穏やかすぎる天気を暫く歩くと、14時前に薬師小屋に着いた。薬師岳のピークに今から行こうか、明日行こうか、両日行こうか迷ったが、アルプスの山並みが東側なので、午後の方が朝よりも綺麗だと思ったので、今日暫くして行くことにした。ピーク付近来ると立山の山並みが見えるようになり、ピークの標識から北東の鹿島槍ヶ岳か五竜岳？を写真に納めることが出来た。
今回は、一人での山小屋泊登山初体験だった。勝手な想像で、山小屋では、達成したものたち(同じことを経験した)の一体感が促進するつながりなどあるかなー、と少し考えていたが、食事の時など回りのお客さんと話が盛り上がることはなく、淡々と時が過ぎていった。

登山口　9:00
三角点　10:00
五光岩ベンチ　11:00
太郎平小屋　11:50
薬師平　13:15
薬師小屋　13:50
薬師小屋発　14:10
薬師岳　15:00
薬師小屋　15:50