10月3日、朝起きて部屋のお湯が出ずシャワーを浴びることが出来ないまま、下着(パンツ)を忘れてパンツ以外を登山用の服一式に着替えた。チェックアウトの後、昨晩那須塩原の駅前のレンタカー屋で借りたバックモニターが無いためバックでの駐車に自信が持てないEKワゴンに乗り込んだ。グランドホテル愛寿を6時過ぎに出発して、ロープウェイ駅下の駐車場にバックで駐車した後、昨晩ファミリーマートで購入した朝ごはんを食べて6時半過ぎに駐車場を出発した。
登山口の小さな鳥居を抜けて、しばらく登るとすぐに視界が開け、右側に朝日岳の山肌に緑の中に赤茶色が混じる綺麗な紅葉を見ながら登ると、稜線上に避難小屋があった。小屋を覗いて、風が肌寒かったので小屋の中で朝ごはんの残りを食べて、朝日岳に向かった。朝日岳の山頂からは、茶臼岳の稜線が見えて、西側に名前が解らない山並みとその向こうに、多分、会津駒ヶ岳や燧ケ岳のピークと思われる山影がはっきり見えたが、それぞれの特徴を知らないのでどれがどのピークかは区別がつかなかった。朝日岳から清水平を経て三本槍岳に向かった、清水平は、薄い緑の上に薄い紫が混じるこれまで見てきた色合いとは異なる美しいももだった。風が止み穏やかで明るい三本槍岳のピークで長めの休憩を取った後出発し、大峠に向けて稜線を降った。稜線の両側共に見事に紅葉しており、南側の赤く染まった紅葉が印象的だった。
大峠から谷に下り、目に写るものは、遠くの山肌から、目の前の笹ブッシュと広葉樹に変わった。3つの少し大きめの沢をわたった後、少し登ると、三斗小屋温泉の2つの宿が見えた。どうしてこんなとところに温泉宿が?と思うようなところに寂れを感じさせない立派な木造の建物が、正午の明るい光を受けて涼しげに建っていた。温泉からは、後ろから追いかけてくる知らない人の鈴の音に急かされて、行きが切れるほど速いペースで姥ヶ平まで登った。茶臼岳西側の開けたカールに広がる那須の山で一番有名な紅葉の景色を味わうことが出来た。姥ヶ平から稜線に登った頃には、これまで続いた快晴も限界で、南側からガスが出てきて、茶臼岳もそのガスに隠れるようになった。バテ気味でペースが落ちたが、なんとか北側の視界しかない茶臼岳のピークを踏み、ゆっくりと降ってロープウェイ上駅に無事到着し、山行を終えた。
那須塩原に帰る途中、サウナのある温泉、源泉那須山に寄った。汗臭い山の服一式を脱いで、サウナで山行中よりも汗をかいて、その汗を温泉で流した。温泉の食堂でさっぱりした服装で、締めのソフトクリームを食べた頃には、酸っぱい匂いのする下着を再び履いていることはすっかり忘れていた。
避難小屋 7:25
朝日岳 8:05
三本槍岳 9:10
大峠 10:30
三斗小屋温泉 11:50
茶臼岳 14:20
ロープウェイ上駅 14:55
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