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山頂にはそうたくさんの人は居ませんでした。ほとんどがソロの方で、ベンチに寝そべっているかお食事中。静かです。山で出会ったとみられる男性二人の話し声しか聞こえません。私もおむすびとあさげ(味噌汁)のお昼をとりコーヒータイム。
そろそろ下山。そうだ、記念撮影をしなくちゃ。近くの男性にお願いします。「ちょっと待ってね、目がよく見えないのよ。」「適当でいいんです、証拠写真ですから。」と言いますが、「そういうわけには…。美人は綺麗に撮らなくちゃ。」と3回も撮って下さいました。お礼を言うと彼は先に下山して行きました。
〈金冷し〉まで来ると先程の男性が立ち止まっています。「お先に」と言ったものの気になって振り返ると、彼はストックで確認しながらちょっと気になる下り方なんですね。「大丈夫ですか?」と声をかけると。「大丈夫。足元がよく見えないんだよね。緑内障なんだよ。」「えっ、緑内障で見えない?さっき美人て言ったじゃないですかぁ。」と文句を言う私に「いやいや、近くは見えないけれどちょっと離れると見えるのよ。」と慌てて弁解する彼。確かに下り始めれば足取りは全く危なげはありません。抜いたり抜かれたりして下山します。
一緒にという訳でもなく時々タイミングが合えばお喋りをしたりして歩きます。谷川岳の美しさや雲取山のテント泊。奥多摩の山々…。私も行ったことのある山では、あそこはさぁ、と盛り上がります。決して押し付けがましくない語り口が好ましい方です。「谷川、行きたいなぁ。」と言うと、「あなたも行けるよ、塔ノ岳に登れるんだから。」と背中を押してくださいます。
「いつか見えなくなっちゃうんだ。その前に行ける山には行っておかなくちゃ。」あっさりとそう言った彼の頭の中にはもう次の山が決まっているようでした。そっか…。何がそっかなのかわかりませんが、何だか何かがストンと胸のうちに落ちた気がしました。
風が強くて外に出たくないので、また、つらつらと山の思い出を…。
*miepp*
mieppさん、
こんばんは♪お久しぶりです〜。
お元気でいらっしゃいますか?
「いつか見えなくなっちゃうんだ。…」、ご自分の運命みたいなものを
受け入れ、山と向き合っているのですね。
誰しもいつかは、自分と向き合わなくてはならない時が。。その時、この方の様に受け入れることができるであろか…。山頂で隣に座って、お話しをしてみたい。。そんな気持ちになりました。急に寒くなってきましたが、風邪などひかれませんように。
happuより
happuさん こんばんは!
はい♪元気です!
前後になって歩きながらですし薄いサングラスをかけていらしたので、表情は分からないのですが、その声から本当に山が好きなんだな、と分かりました。少しでも多くの景色を見ておきたいという彼にとっては、1つ1つの山行がとても意味のあるものなんですね。
おっしゃる通り誰しもいつかは…。
山時間を大切にしたいですね。
happuさんも年末はお忙しいのではありませんか。どうぞ適切な栄養と睡眠で乗り切って下さいね!私はそれに尽きます!(*^^*)
*miepp*
mieppさん こんばんは〜
私は、丹沢には一回しか行ったことないので、札掛からのルートしか知りませんが、どうしても好きなコースを登ってしまいますね。入り込みすぎかもしれませんが。
「美人は綺麗に撮らなくちゃ」なんてなかなか言えませんね。そう思っていても。それをさりげなく言えれば、なんだか周りが和みませんか。それがきっかけで話弾んで。
北アルプスなどでも、年配の方が、何日間も小屋泊まりで過ごしたり、通常の2,3倍の行程で登って来たリ、それぞれの楽しみ方をしている人に会うことあります。それぞれの楽しみ方で楽しめばいいんですね。競争じゃないんですから。
いい話です。癒されます。
妙高さん こんばんは!
大倉コースはバス便もいいし、道迷いの心配もない安心のコースなので私にはぴったりなんです。あとは体力測定ですね。自分で決めたタイム通りに山頂に着けたら判定A。
自分なりの楽しみ方で…。
本当にその通りですね。これからも自分らしい時間を過ごすため、一回一回の山行を大切にしていきたいと思います。名前も名乗らず手を振って別れた一期一会の出会い。彼は私に大切なことを教えてくれました。
妙高さんも写真を頼まれたら、言ってみましょう。「美人は綺麗に撮らなくちゃ!」
おやすみなさい(*^^*)♪
*miepp*
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