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この本は、東京都写真美術館/田淵行男記念館が企画監修し、2005年5月に「山と渓谷社」から発行されたもので、田淵行男氏の3大業績といえる山岳写真、高山蝶、雪形の3分野の主要作品を豊富な写真とともに紹介する構成になっている。
第1章 山
第2章 小さな生態系
第3章 雪形/安曇野の四季
付録として田淵行男による蝶の細密画と詳しい資料編がついている。
田淵行男氏は、1905年に鳥取県で生まれ、大正から昭和にかけて東京で様々な作品を世に出した。1945年の東京大空襲で建物疎開の指示を受け、長野県安曇野に疎開し、それ以降安曇野を拠点として、山岳写真や高山蝶の生態研究に取り組み、素晴らしい作品を残した。1989年(平成元年)に83歳でその波乱に満ちた生涯を閉じたが、1990年に同氏の業績を称えその功績を伝えるため、「田淵行男記念館」が開館し、主要作品が保管されている。
2005年の田淵行男氏生誕100年記念事業の一環として、東京都美術館/田淵行男記念館が田淵行男氏の業績を後世に伝えるため、田淵行男氏の全仕事を紹介するとともに、愛用の写真機材、登山用具、写真集の絵コンテ等の貴重な資料も主要作品とともに掲載しており、田淵行男氏の世界を理解するうえで、素晴らしい作品になっている。
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