3月下旬にカテーテルアブレーションという心臓の胸壁を焼灼する手術を受けました。その術後の経過について書きたいと思います。
この手術を行う目的は発作性心房細動の根治です。
私は2017年の健診で心室性期外収縮が見つかって治療を開始したのですが、その過程で激しい発作が起きる様になり、発作中の心電図を取ることに成功して心房細動を起こしていることが分かりました。心房細動は、心房が細かく震える様に痙攣を起こす病気で、痙攣を起こすときに血栓を生ずることがあるためそれが原因で心筋梗塞や脳梗塞になることもある怖い病気です。この病気には発作性と持続性があって、私の場合は前者です。
3月下旬に都内の大学病院で手術を受けて退院後は普通の生活を送っています。
術後1か月は激しい運動や過度の飲酒は厳禁です。
肝心の経過ですが、発作の再発が4月中旬に1回だけ起きています。
発作は約6時間継続。携帯型の心電計を持っていたので、勤務中に測定したら心房細動でした。
この後、大学病院の診察があり、昨日かかりつけの循環器内科の診察もありました。大学病院では、術後時間があまり経っていないので、もうしばらく経過を観察する必要がある(術後にも発作が起きることがある)とのこと。かかりつけの循環器内科では、術後3週間とは言え発作が起きたことは重要で再発するリスクが高いという厳しいコメントでした。完璧に心筋を焼くことは難しく、決して珍しい事では無いと。
カテーテルアブレーションでは、肺静脈の周囲を電気的に隔離する様に焼灼することで心房細動を抑えるのですが、肺静脈以外の部位から心房細動が起きることもあって、これは手術中に見つけられたものを個別に焼いていくしかないのです。再発する原因は電気的隔離が不十分で電気信号が出てしまうことと、個別に焼かなければならない部位の残存なのではないかと思います。こういった不具合による再発は2度目のアブレーションで補完するか、抗不整脈薬で抑えるしか方法が無いようです。
現在、大学病院からβ遮断薬を処方されていて、これで抑えられるかどうかを確認しながら経過を観察していく形になります。術後一定期間内の発作は再発とはカウントしないというコメントもあるので(かかりつけの先生は否定していましたが)、しばらくは様子を見る形になると思います。
1度発作を起こしていますが、手術を受ける前は多いときで週に数回発作を起こしていましたので、確実に良くはなっています。かかりつけの先生からは、β遮断薬を使ってでも発作を抑えることが出来るようになれば、十分なのではないかと。今まではβ遮断薬やもっと強い作用を持つ抗不整脈薬を上限量使っても全く抑えることが出来なかったので。
世の中は新型コロナで大変なことになっていますね。
私も調子が良くなったら登山を再開したいと思っていますが、しばらくは自粛が続きそうな感じです。
早く終息するように、今は我慢ですね。。。
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