第一回横浜マラソンに出走しました。
2月に練習量を増やしたのが災いしたのか、
レース当日の3週間前にアキレス腱が炎症に。
膝と足底は注意していたのだけど、アキレス腱はノーマーク。
欲が出てしまったのがまずかったかな。
何とか完走してメダルは手にしたけど、
半分以上歩いてのゴールという残念な結果でした。

***
エアロバイクなどでクロストレはやったけど、
結局走れないまま当日を迎えることに。
前日受付のみということで桜木町の東横インに宿泊。
遅めの宿探しだったのでほとんど埋まっていて、
やっと予約できたんだった。
一泊税込¥8,000-ほどだから
通常の価格帯からすると高いのだけど
それでも他に比べたら全然ましなレベル。
商売ってそういうものなんだなって改めて思う。
受付を済ませパシフィコ横浜内で開催されている
EXPOを少し冷かしていく。
道端アンジェリカのトークショーをやっていたので
最後まで聞いていた。
彼女は毎日10kmほど走っているとのことで
月間にしたら相当な距離になるのだが
気負った感じがなく自然体で好感が持てた。
「水面下の白鳥の脚」みたいな
優雅さなのかもしれないけど。
夜は一応、炭水化物多目の食事を摂ったり、
アキレス腱と膝にテーピングをしたりして
よくなるという少ない可能性にかけて準備をした。
前日行った整骨院で「無理はしないように」
とのお言葉をいただいてしまっていたので
今回は時間内での完走を目標にスタートだ。
8:30がフルのスタートなので朝は早い。
ロールパンとオレンジジュースなどの軽い朝食を摂り
宿をチェックアウトし、桜木町駅からみなとみらい駅に移動する。
多くはないがランナーの姿がだんだん増えていく。
パシフィコ横浜までの動線も明瞭だ。
着替えを済ませ、持参したごみ袋をかぶり、荷物を預けた。
雨は幸い降らなかったが、3月半ばといえど
このごみ袋のおかげで待ち時間の寒さは大分和らいだ。
A〜G?までにわかれたブロックスタート。
自分はEだ。少しでも時間を稼ぐために最前列から
2列目くらいに割り込んだ。
待ち時間は結構長い。
もういいかげんしびれが切れたあたりで
はるか前方が少し賑やかになり
少しずつ動いているのが分かった。
スタート地点までは約15分かかった。
最後のランナーが通過するのに30分以上だったという。
神奈川県知事や横浜市長、
体操の米田、剛力彩芽、谷原章介が手を振っていた。
皆が写真を撮るので渋滞になっていたのだ。
スタートラインを過ぎるとやっと少しずつ動き始めた。
アキレス腱に注意を集中しながら恐る恐る走る。
しかし、500mほど走ったところで激痛が走った。
やはりダメか。もうリタイヤなのか!
「天を仰ぐ」という言葉があるが、こういう時
自然に出てくるものなのかもな、と思った。
しかし、整形外科でレントゲンも撮ったし、
整骨院の診察でもたいしたことではないと言われている。
普段の練習であれば中止するところだが、
我慢しながら走り続けた。
すると次第に痛みは引いて行った。
「行けるかも!」
半信半疑で何が本当の出来事なのか
わからないくらい、浮遊感があった。
そこから約10km、楽しいランだった。
赤レンガ倉庫〜市街地〜横浜スタジアム〜中華街
〜横浜公園、、、
そのまま走り続けられるような気になり始めた矢先、
再び信じられない出来事に天を仰いだ。
克服したと思っていた、膝痛だった。
膝外の腸脛靭帯ってやつではなく、膝の裏側。
昨年5月のLSDで発症してリタイヤした症状だ。
昨年の経験から、一度発症するとよくならないことは
わかっていた。これはその後ストレッチや筋トレを
することで完全に克服出来たと思っていたので
この痛みが出たときはさすがに信じられなかった。
しかし、痛みは次第に強くなり、連続して走れなくなる。
限界まで引っ張ってしまうと完全にアウトなので、
歩きとジョグを半々にしながら距離を稼ぐことにした。
まだ10数キロを少しすぎたあたりの出来事だった。
沿道の声援は特筆すべきくらい賑やかで
おもてなし感にあふれていて、かえってそれが
自分のみじめさを際立たせていった。
磯子の給水所でボランティアとして参加している
Hさんに、せめてチカラ水をいただこうと考えていたが
会うことなく過ぎてしまう。
JOGの割合がだんだんと少なくなり
歩く割合が多くなり、そして全行程の半分も
行かないうちに完全に走れなくなってしまった。
歩くことは問題ないのだが、ちょっとでも走ると
刺すような痛みが膝を襲った。
自分は基本的に薬を飲むのは嫌いなのだが、
今回ほぼ、おまじないのつもりで、整形外科で処方された
鎮痛剤を2錠持ってきていた。
早すぎると思ったが20km過ぎ、1錠飲み込んだ。
いつの間にか高速道路に入っていた。
今回のレースの目玉の一つでもあったが、
何の感慨もなく単調さばかりに目が行ってしまう。
30分ほど経過したが、
痛みは一向に収まる様子はなかった。
そして禁断の2錠目を飲み込んだ。
しかし、痛みは引くことはなかった。
万策尽きるとはこういうことか。
わかってはいたが、ほんの少しだけは
回復して走れる自分をイメージしていたので
この事実を突き付けられるというのは
やはり気持ちの上できつかった。
「終了っ!」
と叫んで、全部終わりにしてしまいたかった。
あとは今まで練習してきた自分にということと
周りの人達と合わす顔が無いから、という
ほとんど意地みたいなものがわずかに残った
動機づけだった。
暑い日も、寒い日もめんどうなのを鼓舞して
走ってきた日々のことが思い返されて
物悲しかった。
各地点での制限時間を確認しながら
前だけ向いて走って(歩いて)来たが、
ある距離まで到達すると、歩いてもゴール出来るように
配分されているらしいということがわかってきた。
せめてせいいっぱい速く歩いてゴールしよう。
手を前後に大きく振って、ペースを保って歩いた。
「長かった〜。ほっとした〜。」
が正直な感想。それ以外何も出てこない(笑)
スタートラインを越えてから、
5時間半ちょっとかかってゴール。
ズッシリと立派なフィニッシャーメダルを
首にかけてもらうのが、何か気恥ずかしかった。
その後、Hさんと合流して
「完走おめでとう!」という言葉をいただく。
もちろん納得いかない方が大きいのだけど、
よく考えれば20km以上歩いてゴールというのも、
おかしいけど、頑張ったねって感じもするし
まあ、合格!ってことで前向きな気持ちで
初フルチャレンジを終了しました。
第一回大会ということで、
賛否両論ある部分もあったと思いますが
沿道の応援や給水食所のおもてなしは
とても励みになりました。
関係スタッフの方々には本当に感謝です。
akisunさん
レース大変だったようですね。ケガが一番いやですね。アキレス腱の激痛に、膝の痛み、鎮痛剤を飲みながらのマラソンなんて無茶し過ぎのような気もします。しかし、良く心折れずに完走されました。敬服いたします。その後、2週間ほど経ちましたが、今は大丈夫ですか。
長時間走るには、結局筋肉を鍛えるしかない。しかしケガをしたら元も子もないし・・・。栄養やタンパク質の摂取の知識なども必要です。気楽に楽しみながら走る程度が良いのかもしれません。Dグループで並んでいるときに、60代後半の女性と男性が話していましたが、ホノルル等も走った事があって、5時間半位が目標とか。長く楽しめるように、体をいたわりつつ、でもフルは走れる筋肉を作り維持していきましょう。とりあえず、我々はフルを走れる(歩くも加えて)事が分かったのですから
okusanさん
あらためて読み返してみると、確かにかなり無理をしている感じにみえますね
でも、意外にと言ったら変かもしれませんが、経験済みの痛さだったので、走らなければ大丈夫!という変な自信もありつつ歩いていました。
私は2年前に20年ぶりに山歩きを再開してから、最初に歩いたのが筑波山だったのですが、その時の下りで今回と同じ刺すような膝の痛みに襲われています。その後トレッキングポールを導入して負担を軽くするまでは、下りの度に発症している痛みでした。痛みはだいたい3日くらい安静にしていると解消されるので、現在は想定していた通り、膝の痛みは無くなっています。アキレス腱の違和感は多少残っていますが、、、
タイムを意識してちょっと欲を出すと、怪我ってわりと身近なところに待ち構えていたりするな、と思い知らされています。出来そうで、意外に難しいですが、okusanさんのお話のように「長く楽しめるように、体をいたわりつつ、でもフルは走れる筋肉を作り維持していく」というところを目指してボチボチやっていこうと思います
お疲れ様でした。2週間経ったけど足の具合はどうですか?記録を読むと、かなり過酷な状況をしのぎながらの完走だったようですね。リタイアする方が良かったのか、歩いてでも完走するのが良かったのか、いろんな考え方があると思いますが、最終的には自分の判断になるので、結果を受け止めて今後にどう活かすかということではないでしょうか。お互い次の目標に向けて頑張っていきましょう。😊
Hさん
当日は、ボランティアお疲れ様でした
一応ですが!自分のモットーは「無理をしない」ということなので、身体が壊れるってところまでは全く引っ張ってはいないつもりでやっていました^^;不思議なことにちょっとでも走ると、刺すようなするどい痛みに襲われますが、歩くとなんでもないという状態でした。(ただ完走後うまく歩けなかったので、アドレナリンのお蔭だったとわかりましたが、、、)
ですので、無理にならない程度に歩き切れて、本当に良かったなと思っています。
今回フルということで、気負ったところが良くなかったかなと思います。かと言って気合をいれなければフルなんてとても満足に走りきれないだろうしで、さじ加減がとても難しいですね。今は腑抜け状態になっていますが、また山歩きくらいからゆっくりはじめて「無事是名馬」というイメージで、初心を忘れず無理せずやっていこうと思います
ちょっと硬くてすいません^^;
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