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頂上近くまで車道が整備されたお手軽な山との印象であったが、意外にも、登り始めから貼り付けロープが頼りの急登が連続する。やっと青空がのぞく高度に達した頃には息が上がってしまい、先行が尾根筋を頂上に上り詰めるのではなく左に下り始めたことに、正直なところほっとした。通行止中の車道・かもしかラインをぶらぶら歩いたあと、第二の急登にとりかかる。ゴツゴツと突起のある一枚岩(子持ち岩と言うらしい)の坂道である。今回の登りは前ほど長く続かずほどなくして頂上に至る。頂上は立派な基壇の石碑や方角盤など人工物で賑わう。気温が上昇し蝶々まで舞う穏やかな陽気に包まれた。340度くらいのパノラマが展開し、かすんではいるが八戸の海とまだ白雪をまとう八甲田の山々が見えて感動する。月山コースで先に頂上に至り待っていたS氏と合流し、下の小屋で昼食をとる。山で食べるおにぎりが今日も美味しい。種々差し入れがあり皆と一緒の食事もやっぱり楽しい。幸せ気分で下山を開始する。
途中の月山神社奥之院社殿もそうだが、下山口間際の荒澤不動明王社の構えも立派である。古代より、糠部(ヌカノブ)地方の象徴的な山としてあがめられてきたであろう名久井岳に、より一層の興味が湧いてきた。「これから足しげく通わせていただきます」と、声なき宣言をして登山を終了した。参加者の皆様ご苦労様でした。次なる良き山行に向けてますます精進しましょう。
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