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著者は東京都内の総合病院に勤務する看護師さんで、国際山岳看護師の資格を取得し、山岳遭難で行方不明になった人を捜索する組織を立ち上げた方です。
怪我や遭難は高山で起こるものだと思っていた著者は、都内の山で怪我をして救急医療センターに搬送されてくる登山者を見て不思議だったとのこと。
たまたま救急医療講習で受け持った受講生の中に山岳救助に携わる人物(山の師匠)が居て、その師匠について初めて遭難現場の山へ入ったとき、著者の視点が山の初心者であったがゆえに行方不明者発見につながった事が、捜索の仕事に携わるきっかけになったそうです。
本書では捜索の実例を幾つか紹介しており、捜索活動の間、遭難者の家族がどんな思いでどんな行動をとったのか?遭難に至ったきっかけは何だったのか?遭難者の性格、直近の会話、家族との関わり方、装備などをプロファイリングし、遭難当日の行動や考えを推理しながら捜索を進め、やがて発見に至るまでの様子が書かれていて、山歩きを趣味にする人に心がけて欲しいことを訴える内容になっています。
てっぱんが印象に残ったのは、著者が初めて行方不明者を発見した際のことが書かれた、「登山道からほんのわずか外れた場所……そんなところで3年もの間、たったひとりで見つけてもらうのを待っていたのかと想像したら涙が止まらなかった」とあるところです。行方不明者とその家族に寄り添った捜索活動を第一に考えようという、著者の思いの根幹がそこにあるのだと感じました。
山岳遭難捜索チームLiSS
https://mountain-liss.org/
https://www.facebook.com/mountain.liss?locale=ja_JP
https://twitter.com/LiSS201811
登山リスクと服装選び(著者出演動画※終りの方はブランドの宣伝です)
https://youtu.be/iMVHXWg4oTM?si=oEKes1e-Cz-DlakY
山岳遭難者を捜索救助隊や医療チームから見たら、色んな疑問点やその家族が目に付くんでしょうね。
寅も注意しないといけんです。
今年の米原市は、遭難騒ぎの多かったこと。
3月に鎌刃城で。転落で死亡(名古屋市の高齢男性)
5月も鎌刃城で。転落で死亡(米原市の高齢女性)
8月は霊仙山で。道迷い。翌日ヘリで救助され助かる(彦根市の19歳男女二人)
特に霊仙山は以前(昔)から遭難者が多くて、寅も親父(故人)から「危ないけん行くな!」って言われてましたよ。
「おかえり」ってあや子さんの声を聞きたいもんな♬
良さげな本を読まれたんだ。いいね、読書の秋だね。
コロナのみそぎ明けで山へ人が戻ってきたせいか、遭難のニュースが絶えませんね。
あや子さんが待ってますから寅さんは無理しないと思いますが、良く行かれる米原の低山は万が一何かあると他に人が居ないのでお気を付け下さい。
うちの場合は夫婦ともにアクシデントがあると揃って行方不明者リスト入りですから、この本の内容は響きましたね。
鎌刃城はきっと険しい山城なんでしょうね。普段山歩きしてない人も登るので事故が多いのかも?霊仙の積雪期は視界がないと、とたんに難しい山になりそうですね。
遭難者をこんな風に探してくれる団体があるんだ、と知りました。
私が良く登る山での事例もあり、あんなとこで遭難か…と山では、なにで命を落とすかわからないなと改めて思いました。
行方不明になると7年は死亡扱いにならないので、例えば家のローンとかある人が遭難して行方不明になると残った家族は二重に苦しむと大分昔に知りました。
ワタシはローンはないけど、身内は居るので何かあっても探して貰えるようにと加入したのがココヘリです
この本を知ったのは7月。すぐ市の図書館に予約して、今月になってようやく借りることができました。そのくらい山岳遭難について感心が高いということなんですね。
私もこのような捜索に特化した団体があるのをこの本で初めて知りました。私の山行スタイルは90%以上が里山なんですが、バリエーションルートや道のないルートも行きますので、この本を読んで身につまされる思いがしました。
山岳保険はjROに加入してます。今年ココヘリと合併したので、良い機会だと思いココヘリも申し込みしました。端末(会員証)に電源スイッチがなく不思議でしたが、この本を読んで納得しました。
とても遅いコメントですみません。
てっぱんさんの日記を読んですぐ、図書館に申し込みをし先日 受け取りに行ってきました(てっぱんさんと同じやり方)。
通勤バス車内で読み始めたのですが、思いが強すぎてダメでした。
秋の夜長(明日は立冬)、自分の部屋でじっくり読みたいと思います。
山岳遭難関係の本はいくつか出版されてますが、遭難者の親族がどんな気持ちで、どんな行動をとろうとしたのか?という、他の本と少し違う視点で書かれているところが看護師さんならではだな、と思いました。
”自分にもしもの事があれば、親族がこんなにも苦しんでしまうんだよ” ということを心に留めておいて欲しい。「登山する際には、捜索活動の元となる最低限の情報だけは家族に伝えておくべき」だと、著者はこの本で伝えたかったんだと思います。
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