昨日、NHKの連続ドラマ「銀漢の賦」の最終回を見て、感動する漢詩に出会いました。蘇軾の「玲瓏山に登る」の漢詩の1節です。
「脚力尽時山更好(脚力尽くる時山更に好し)」です。
昨日、大船山に登り、以前は7〜8時間位で長者原から往復出来ていたのに、軽い捻挫の処理やアイゼン使用はあったものの、10時間かかり、体力の低下を痛感し、この詩に更なる感動を覚えたのかもしれません。
また、芭蕉の「身は伏して夢は枯野を駆けめぐる」でこの枯野を···という句が大好きです。
山をガンガン駆け巡っていた自分と山の記憶が宝物のように思い出になっています。
20年位前、劔岳登山の下りで、長い剱沢雪渓の終いで激しく捻挫し、這うようにその日の宿泊予定の真砂沢ロッジまでたどり着き、氷水のような冷たい水で患部を冷やし、小屋のご主人から包帯を頂き、しっかりテーピングをして寝入りました。あと丸2日歩かなければ外界にたどり着きません。翌早朝、両手で一本のストックを抱えるようにつきながら、仙人池ヒュッテを超え、次の宿泊地阿曽原温泉小屋に着きここで疲れを癒しました。そして翌早朝も再び、しっかりテーピングをして、長い長い水平歩道を歩きやっと欅平駅に着きました。
本当にもう二度とは出来ない宝の思い出です。
私たちは、2010年の秋に室堂〜雷鳥平〜別山乗越〜剣沢小屋〜剣沢雪渓〜真砂沢ロッジ〜二股橋〜仙人池〜仙人温泉小屋〜阿曾原温泉〜水平歩道〜欅平と歩いたことがあります。懐かしいですね・・・。
私も一泊目は室堂で、翌日剱岳に登り、その日の宿泊予定が真砂沢ロッジでした。今なら別山小屋か剣山荘に泊まらないととても行けそうにありません。本当に懐かしいです。
この時以来、足首なら捻挫もしっかりテーピングすれば何とか歩けるとわかりましたし、そのテーピングの仕方もとても上手く出来るようになりました。(^^)v
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