●補足1:「初代」ウトウノ頭の山名票が消えた時期
検索したところ、2008年9月15日の山行記録では「初代」が健在でした。
▼マッキーの山登り:『奥多摩・オロセ尾根からタワ尾根・ウトウの頭』
http://blog.goo.ne.jp/hps_tokyo/e/08807ffd5e830a8d254027cdf607707b
(「初代」の画像はここで見られます)
また、ヤマレコ上で一番古いウトウノ頭の記録は2008年11月29日のikeikeさんのレコですが、既に「初代」撤去後でした。つまり、撤去されたのはこの2か月強の間ということになります。
本来であれば、自己顕示欲を目的に、無駄に・無節操に山名票を設置するのは慎むべき行為だと思います。
したがって、土地の管理者等が個人設置の山名票を撤去したとしても、それに文句を言う筋合いはないということも理解しています。
とはいえ、このウトウノ頭の山名票のように、長年の登山風景に馴染んだものに関しては見逃されて欲しいという気持ちが強いです。
●補足2:「タワ尾根から消えたものは、ウトウノ頭の山名票だけではない」
一時期、人形山〜スズ坂ノ丸付近まで設置されていたモノレール・・・の話ではなく、こちらのブログの話。
井手敏博の日々逍遥:ウトウの頭再訪
https://toshihiroide.wordpress.com/2009/05/18/ウトウの頭再訪/
この記事によれば2003年当時のタワ尾根は密生したスズタケの「密藪」が凄まじく、ウトウノ頭は一部の登山者にのみ許された秘峰だったようです。(2006年の「山と高原地図」では、タワ尾根の人形山より上は破線の記述すらありません)
「初代」が設置された1995年当時も恐らく状況は同じで、設置する制作者も、それを鑑賞しに行く登山者もその労力は今とは比較にならなかったものと推察されます。
加えて、この「初代」の設置者は定期的に山名票の手入れも行っていた、なんて話もどこかで聞いた気がします。その密藪を漕いだうえで、です。
今ではスズタケの薮など気にすることもなくタワ尾根を歩けるのですから、変われば変わるもの…と、当時を知るものからすれば思うことでしょう。
こうした経緯を知った上で、現在の2枚の山名票を見れば、また以前とは違った感慨が湧いてくる・・・かもしれません。
●補足3:「ウトウノ頭」最大の謎への答え
最後にもう1つ非常に興味深い話が、上記の井手敏博さんのブログにあります。それは、
“そもそも、奥多摩の山に、なぜ海鳥である「善知鳥」の名がつけられているのか?”
という疑問です。この答えは、ブログに寄せられた黒田正雄さんのコメントが明快です。
興味を持たれた方は、是非とも上記リンクよりブログの該当箇所をご覧ください。
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