山芍薬と山蛭

　5月13日の朝、伊吹山の山頂直下の駐車場は霧が濃く、雨混じりの暴風で北尾根の縦走は取り止めになり、笹又に下ることになった。
この展開は予想していたものの、車から降りていきなりの現実。視界無く吹き飛ばされそうな風で体温を奪われる。
　小雨の笹又コースで今日のお目当てだった山芍薬には、かろうじて会えた。丸く包み込まれた白い花に花芯部の赤が覗く。
他にも何種類もの花達が咲いていた。陽が射さなければ咲かない花も多いが、しっとりと雨に濡れた風情が似合う花もある。
　さざれ石公園で迎えのマイクロバスに乗り込む為、雨具を脱いでいると、悲鳴が上がり、山蛭が何匹か見つかった。
けっこう大きくて何人かは血を吸われていた。