梅雨の戻りなのか、中部山岳地帯の天候が安定しない。個人的に百名山の仕上げを計画している北海道は、蝦夷梅雨のような不安定な状態で天候が安定してしまって、どうにもこうにも埒が明かない(涙)。そんな折り、カナダ人のフリーソロクライマー「マーク・アンドレ・ルクレール」の映画『アルピニスト』の上映が始まったので、日比谷の東宝シネマズシャンテに出かけた
フリーソロクライミングの映画としては、ヨセミテのエル・キャピタンを最速で登った「アレックス・オノルド」の『フリー・ソロ』や、パタゴニアのセロ・トーレ南東稜を登った「デビッド・ラマ」の『クライマー パタゴニアの彼方へ』をこれまでにも見てきて、その都度驚嘆した
今回の『アルピニスト』は、多くの紹介記事やレビューに書かれているように、登攀だけでなく、マーク・アンドレの山との向き合い方、その母親の育て方など、考えさせられるものがある
純粋にフリーソロの映画として見ても、驚きの連続だ。ピックを打ち込む衝撃で簡単に折れて、砕けた氷と一緒に落ちそうな氷柱をアイスクライミングする様子や、パタゴニアのセロ・トーレの隣に屹立するトーレ・エガーの登攀に二度挑むシーンなどは、こちらの心拍数が上がってしまう感じだ
自分はせいぜい岩稜歩きまでで、岩壁や氷瀑などのクライミングにはとても足を踏み込めないが、どこを登ったらいいのか取り付く縞もない壁を迷うことなく登り詰めていく姿は圧巻で驚くばかりだ
ネタバレみたいになるので、詳細は書かないが、山好きの方は是非とも鑑賞されたし。お薦めの映画です
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