|
|
目が覚める
庭の紅葉が見える
昨日を思い出す
まだ生きてるんだ
(『感謝』の冒頭)
今思うと、少しだけ「予感」があったのかも。
追悼として、数ある名詩の中から、誰もが聞き覚えのあるデビュー作の詩集の中の一篇「かなしみ」をここに記す。
かなしみ
あの青い空の波の音が聞えるあたりに
何かとんでもないおとし物を
僕はしてきてしまったらしい
透明な過去の駅で
遺失物係の前に立ったら
僕は余計に悲しくなってしまった
谷川はこんな言葉とともに、日本の詩壇に突如現れたのだった…
今日は自分が処分できずにいまだに持っていた三冊の詩集を、本棚からとりだして、谷川のことを思い出していた。そういえば自分の子どもたちも谷川の「ことば遊び」を読んでもらうのが好きで、一緒に早口言葉や悪口言葉を競いあったっけ、とか。
しみじみとしてしまう。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する