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かつて日本でのサンマ漁は年間20万〜30万トンの水揚量を維持し、安価で美味しい秋の味覚として大衆的に親しまれていました。しかし、2008年をピークに水揚量は減少の一途を辿り、2022年には過去最低となる約1.7万トンにまで凋落、2024年は若干回復したものの、依然として低水準であり、これに連動して高価格化と個体の小型化が続き、食卓に乗る機会が激減したのは当家だけではないはず。
これら変化の最大の原因は、海水温の上昇や海洋環境の変化による生態分布の変動のため漁場が日本沿岸から遠く離れてしまったことですが、加えて台湾や中国などによる公海上での漁獲活動が活発化し、国際的な漁獲圧の増加も資源減少に拍車をかけています。
台湾産サンマといっても、台湾近海で獲るのではなく、日本と似た海域で獲ったものの水揚地が台湾であるという違いだけですが、北太平洋漁業委員会(NPFC)で定められた2023-2024年の漁獲制限枠の上位5カ国をみると
・台湾81,210トン
・中国40,664トン
・日本21,087トン
・韓国9,342トン
・バヌアツ3,704トン
つまり中国は日本の2倍、台湾は4倍、獲って良いという比率です。本格的にサンマを獲り始めたのは台湾が1990年頃、中国が2010年以降という新興勢力に対して、最古参の日本がこの有り様とは悔しい限り(中華料理にサンマってあるの?)ですが、まさか台湾から輸入する時代が来るとは想定外でした。
まぁサンマに手が届かなくても、イワシなど、安くて美味しい魚はまだ他にあるので、まぁそれでどうにかやりくりできるっちゃーできてるわけではありますが。
【参考資料をオススメ順】
近年のサンマ水揚量の減少と漁場および漁獲物の変化
https://lib.suisan-shinkou.or.jp/column/suisan-shigen/vol13.html
(水産振興ONLINE 2025)
←2枚のスクショはこちら記事から引用
サンマ資源評価結果
https://www.jfa.maff.go.jp/j/suisin/s_koukan/attach/pdf/index-198.pdf
(水産庁2023)
<社説>サンマ資源管理 実効性のある回復策を
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1005288/
(北海道新聞 2024)
いや〜
〰️さんまは めぐろに限る〰️😁
スイマセンm(_ _)m
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